Fabrication

2013.09.09

DIY写真測量:123D Catchのオープンソースな代替プログラム

Text by kanai

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Autodeskの123D Catchは、デジタル写真から3Dスキャンができるという優れものだ。まさにミラクル。しかし、クラウドベースのフリーソフトなので、いろいろ制約がある。写真のアップロード数に制限があり、出来上がる3Dメッシュの最高解像度は、かならずしも最適とは言えない。そこで、写真測量で3Dモデルを作る、別の方法を3つ紹介しよう。これはStructure From Motion(SFM)と呼ばれる方式で、オープンソースのフリーソフトだ。

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VisualSFM — デジタルコンポジターのJessie Spielmanは、123D Catchの結果と同じものを、オープンソースのツールで一銭も使わずに作れないかと考えていた。まったくの素人だったが、彼はその調査に没頭し、数週間後、こんな詳しいブログ記事を発表し、VisualSFMを使って、写真点数や密度に制限のないポイントクラウドを作り、Meshlabでメッシュを生成して完全解像度の写真テクスチャーを貼り付ける方法を紹介した。[教えてくれたAdafruitのMatt Griffinに感謝]制限は使用するコンピューターの能力だけだ。(ちょっと意地悪な意見:じゃあそもそも、なんで123D Catchを使ってたんだ?)

VisualSFMは、ワシントン大学のChangchang Wuが開発したソフトだ。これは、Bundler(多視点キャリブレーションを行い低密度なポイントクラウドを作る)、CMVS/PMVS(高密度なポイントクラウドを計算する)、SIFTからなるオープンソースのフレームワークの副産物だ。ここからダウンロードできる。ちなみにChangchangは現在、Googleの3Dコンピュータービジョンの開発を行っている。

Python Photogrammetry Toolbox — BundlerとCMVS/PMVSを自動化するPythonスクリプトのセットだ。オープンソースのGUIで操作できる。考古学者がこれをハンドヘルドに入れて、遺跡や遺構や遺物の写真の再構成に使っている。ここからダウンロードできる。また、Arc-Teamの最新のチュートリアルがここで見られる。

ArcheOS — オペレーティングシステム全体がDebian Squeezeを中心に作られていて、オープンな写真測量と3Dモデリングプログラムとの接続が、外部依存関係ファイルをインストールするといった手間が一切なくできる。ArcheOSにはPPTとPPT GUI、Meshlabなどが含まれている。詳しくはここを見てほしい。

PPT2

– Keith Hammond

原文