2014.03.20
Raspberry Piの8つの注目アドオン
Piの能力をもっと引き出したい? Raspberry Pi用のアドオン、周辺機器、エンクロージャーなどを紹介しよう。(日本語版編注:日本で販売されている製品もあります。製品名で検索してみてください。)
Raspberry Pi Camera Board
$30 makershed.com, #MKRPI3
Raspberry Pi財団の公式カメラボードでRaspberry Piに視覚を与えよう。この小さなデバイスを専用のカメラシリアル・インターフェイスで接続すると、5メガピクセルの静止画像または1080pのビデオ映像をプロセッサーに直接送れるようになる。ウェブカメラよりもバンド幅が広く、他の機器にUSBポートを解放できる。最新バージョンのRaspbianはこのデバイスをフルに活用できるようアップデートされている。
—Matt Richardson
Raspberry Pi Wireless Inventors Kit
$78 ciseco.co.uk
安心して無線Piの世界に飛び込める。このキットには、PiとXinoRFに接続できる無線トランシーバードーターボード、トランシーバー内蔵のAndroid互換の開発ボードが含まれている。Raspberry Piを使って無線でXinoRFにプログラムができ、その後はこの2つの間でデータをやりとりできる。これを使えば、無線ゲームコントローラーや無線センサーノードなどが作れる。初期設定に必要な部品をすべて含み、すぐに使えるようソフトウエアやライブラリの入ったSDカードも付属している。
—MR
AlaMode
$35 makershed.com, #MKWY1
Raspberry PiのパワーにArduinoの汎用性を組み合わせるためのシールドだ。大人気になること間違いない。これを使うとArduinoのソフトウェア(Arduino IDE)をRaspberry PiのLinuxで使えるようになる。Piから直接、Arduinoにプログラムができるので、見たり聞いたり触ったものをウェブページに流すモバイルロボット、なんていう複雑なプロジェクトにも対応する。
—Eric Weinhoffer
MTS Smart Power Base
$70 makershed.com, #MKMTS01
Arduino、BeagleBone、Netduino、Raspberry Piといった共通のフットプリントのボードをバッテリーで駆動させたい? それならこの充電式リチウムバッテリーパックだ。最大1アンペアまでの5ボルト直流電源を供給できる。充電は何百回でも可能。
回路が電源コードの束縛から解放される。
—Marc de Vink
Pi NoIR赤外線カメラ
$30 adafruit.com
35ドルのシングルボードコンピューター、Raspberry Pi用のアクセサリーとして、純正カメラボードは人気だったが、それに新しい仲間が加わった。Raspberry Pi財団は、Pi NoIRを発表した。これまでのカメラボードと同じものだが、赤外線カットフィルターを取り除いたので、赤外線をキャッチできるようになったのだ。ナイトビジョンを使ったプロジェクトなどに最適だ。Piを使ったセキュリティーシステムや、夜間の野生動物観察用システムなどにも、Pi NoIRカメラは、買って、シリアルインターフェイスでRaspberry Piにつなげばすぐに使える部品として重宝する。
Pi NoIRカメラボードにはブルーフィルターも付属してるので、近赤外線写真や植物の光合成の具合を調べるといった実験にも使える。これを利用すれば、Pi NoIRカメラボードとRaspberry Piのセットは、庭の植物の健康状態を観察する安価なDIY科学プロジェクト用装置として活躍する。
—MR
PiLarian
$39 pilarian.com
3Dプリントで作られたスタイリッシュなRaspberry Pi用エンクロージャーだ。放散虫という微生物の化石がデザインのヒントになっている。でこぼこした表面に空けられた穴は、強度を損なわず素材を節約するためのものだとデザイナーは話している。piLarianの色は6色。Shapewaysで注文に応じてプリントされる。
—MR
PiFace Digital
$30 pifacedigital.wordpress.com
8つのデジタルピン、4つのボタン、8つのデジタル出力(LEDインジケーター付き)を搭載したアドオンだ。2つの出力は、オンボードのリレーを制御して高電圧のデバイスにスイッチングが行える。すべての端子はネジ式でしっかりと結線できる。
ソフトウェアにはScratch、Python、Cのサンプルコード、ボードのコントロール用画面インターフェイス、入力リードアウトが含まれる。
—MR
RaZberry
ホームオートメーションにRaspberry Piを使いたい? それならRaZberryだ。これはRaspberry Pi用のZ-Waveドーターボード。Piの拡張ヘッダーに接続すると、ホームオートメーションのための国際無線通信規格Z-Waveプロトコルで無線デバイスがコントロールできるようになる。
ソフトウェアは、Raspberry Pi用のLinux標準ディストリビューション、Raspbianで簡単に行える。家の照明、サーモスタット、鍵、防犯センサー、家電製品を制御するインターフェイスを作るためのサンプルコードも含まれている。もちろん、家の中に Z-Waveハードウエアを仕込まなければならないが、それらはzwaveproducts.comを始めとする多くのハードウェアストアで数多く販売されている。
—MR
[原文]