2007.07.26
運輸保安局との対決顛末記
自家製電子部品、特にiPod用充電器と、米運輸保安局の話。Damonより –
ボクは、これが iPod用の充電器だと説明した。自分で作ったのかと彼が聞くので、それについてはインターネットで部品を購入したと答えた。すると彼は、これを持って飛行機に乗ることはできないとボクに告げた。ボクはこの1年間に月4回から6回はこれを持って飛行機に乗っているし、止められたことはなかったと話したが、彼はこう言った。「私は違う。私の乗客といっしょに行かせるわけにはいかない」
彼はこの装置を布でぬぐい熱量計に通した。当然、反応はない。
どうしてこれを持って飛行機に乗ってはいけないのか彼に問いただすと、彼は「爆発物に見えるからだ」と答えた。たしかに怪しい形はしているが、機械にかけても爆発物の反応は出ないし、危険に思われるほど大きなものでもない。
……彼はボクに、足を調べるから座るようにと指示した。妻のDonnaがやってきてボクの隣に座ったときは、妻よりもボクに興味を示す彼に関するジョークを飛ばしてやろうかとも思った。妻は、これが何かを尋ねたので、充電器だと教えてやった。どうしてこんなものを持っているのかと聞くので、ボクは、iPodでビデオを見ると2時間しか使えないが、この MintyBoostがあれば20時間はビデオが見られるのだと語りはじめた。空港までの往復と飛行時間を合わせると何時間にもなるとも説明した……。
妻はボクの説明を遮って、この形が悪いと言い出し、「このご時世だから」というお決まりの一言で問題を片付けにかかった。
My Encounter with the TSA (運輸保安局との対決) – Link
ボクはいろんな電子部品を持って飛行機に乗ってるけど、今のところ、こんな目に遭ったことはない。でも、このレポートは全文を読んでおく価値がある(結局、彼はこの充電器といっしょに飛行機に乗れることになった)。
訳者から: 原文の長いレポートを読むと、セキュリティの甘さというか、どこに目をつけてるんだ、みたいなアホらしさというか、恐ろしさを覚える。単なる笑い話じゃないよ、これは。Damonの結論は「空港警備の連中にとって最も危険な存在は単一電池」ということだ。この騒動の間、誰一人として彼のスーツケースを調べなかったという。アホだねー。
[原文]