Science

2008.05.16

Maker Faireスティームパンクあれこれ

Text by kanai

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蒸気技師、オイル狂、発明家、ネオビクトリア調コスプレ愛好家、レトロ未来主義者、世紀末後のプラヤパイレーツ、ニューダンディーズ、そしてエレクトリックカウボーイがカリフォルニア湾岸地区で開かれたMaker Faireの会場で一堂に会した。移動式ビクトリア調城郭や、蒸気自動車、蒸気スクーター、演芸ステージ付き火を噴くバー、真空管式テルミン、屋外ビクトリア調リビングルームには、真鍮製パソコンのキャビネットや光線銃やゼンマイ式ギターや光るバイオリンなどがテーブルに置かれていた。3人の飛行船乗務員も参加していた。
なかでもクールだったのは、これらの工芸職人たちは、現実には初対面であったにも関わらず、すでにみなバーチャルな友人関係にあったり、バーチャルに協同作業もしていたということだ。上の絵は偉大なるSuzanne Forbes によるもの。無類の才能を誇るJake von Slatt(左)とDatamancer(右)の姿だ。この2人の著名なスティームパンクが実際に顔を合わせたのは、このときが初めてだった。絵はMaker Faire発明家ラウンジのキーボードを組み立てているところ(いずれこのブログで読者プレゼントにしようと思ってます)。下にこのほかのSuzanneがラウンジで描いた作品を紹介しましょう。

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ラウンジにて:HMS Chronabelle の乗組員とSteampunk Magazine</aのMagpie。後ろ(左)には、Abney ParkのCaptain RobertとJake von Slatt。(中央)MakeのカメラマンSam Murphyと私(ハゲの人物 — 決して鼻クソをほじくってるわけではありません)。その右はDavid S. Dowling (黒のベスト)。テーブルの上にはMolly FreidrichのSinister Deviceと、同じく彼女が作った光線銃が置かれている。

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ラウンジに置かれたテーブルの1つ。ここには、おもにJake von Slattの作品が並べられている。ゼンマイ式ギター、銅製のエッチング入りミント缶、電報発音機、そして現在彼が手がけている電話プロジェクト。AnnとJeff VanderMeerが編集するSteampunk Anthologyの最新刊と、Molly Freidrichの作品集も見える。

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Tom Sepeの蒸気アシスト式オートバイ

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Jake von Slatt: “スティームパンクされた”ところ(Meredith Scheff

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工芸職人Molly “Porkshanks” Freidrich。彼女はAbney ParkのNathan Johnstoneのために、すごいバイオリンを製作した(絵は Suzanne Forbes)。

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アーティストであり写真家のLibby Bulloff(この記事の写真はすべて彼女の撮影)。

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(左から右)Steampunk MagazineのMagpie Killjoy、Mad Maxine、Abney Parkの Nathan。

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Studio KesのDavid Dowling。

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サタデーナイト・スティームパンク・ショー。アイルランドのハードな3人組Culann’s HoundsAbney Parkのライブパフォーマンス。パワーツールドラッグレースや燃え上がる炎のアートの展示も行われた。どれもエキサイティングなカーニバルの様相で、創造性を刺激されるメチャクチャな衝撃の光景だ。下の写真は、Abney Parkの面々がNeverwas Haulに乗っているところと、メイン音楽ステージでライブ演奏をしているところ。最高にクールなバンドだ。見る機会があったら絶対に見てほしい。

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– Gareth Branwyn
原文