Science

2011.03.23

ホッキョクグマ用スパイカメラ

Text by kanai



これは、野生動物を撮影し続けている写真家、John Downerが操る隠しカメラだ。ノルウェーの北極圏に自然に存在する物に見せかけて、ホッキョクグマの移動を間近に撮影しようというのだ。Cool HuntingのJacob Resneckの記事より。

Downerは、3種類のカメラを操り、生き残りを賭けたアザラシの狩り場を探して、子供を連れ、探しでノルウェーの北極圏を移動する2頭のホッキョクグマの生活を追った。極寒の環境にも負けずに撮影ができるよう、3つのカメラはそれぞれ独自の機能を備えている。Snow-camは雪の塊に見せかけており、冬用タイヤを装着した四輪駆動で地面や氷の上を走り回る。Blizzard-camにはプロペラがあり、時速60キロで移動できる。Iceberg-camは厳重に防水され、流氷の間を移動できる。水中撮影もでき、ホッキョクグマが流氷の下を泳ぐ姿も捉えることが可能だ。
これらのカメラは、荒涼とした北極圏の環境に、つねに首尾良く溶け込んでいるわけではない。昨シーズンの終わりには、雄の成獣が異変に気づき、ドッキリカメラを見破って20万ドル以上もする装置を強力な前脚で壊してしまった。幸い、別のカメラが一部始終を撮影していたので、ホッキョクグマの驚くべき観察力と驚異の力を記録することができた。

John Downerの映画、『Polar Bear: Spy On The Ice』 はAnimal Planetで放映される。放映予定はBBCのサイトで確認してください。好奇心の強いホッキョクグマがカメラを壊すシーンも見られます。
訳者から:日本のアニマルプラネットに問い合わせたが、3月の放送予定には入っていないとのこと。今後、放送されるかもしれないからチェックしておこう。リクエストも受け付けている。- アニマルプラネット
– Becky Stern
原文