Electronics

2012.10.26

ティフアナでドローンを作る

Text by kanai

先日、私は、地方会議および博覧会のTijuana Innovadoraに招かれ講演を行った。TechShopのMark Hatch、昼は工業デザイナーで夜はドローンプログラマーのJason Short、それにArduinoチームのDavid Cuartiellesも、オープンソースパネルで講演をしていた。その前夜、メキシコの国境を歩いて通過したことが、この旅の予想外のハイライトとなった(反対方向に国境を越えようとする人たちの列は想像以上に長かった)。
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このイベントのホストは、3D Roboticsが所有し 、Jordi MunozとChris Andersonが運営するメキシコ企業、Udrones.comのGuillermo Romeroだ。3D RoboticsはDIY Dronesのビジネスサイドの仕事をする会社で、ティフアナでの製造のほとんどを行っている。いずれはすべてをここに移す予定だ。
その夜、ティフアナのCevicheriaで美味しいディナーをいただいたあと、その近くにあったUdronesの小さな工場を見学した。Guillermoによると、彼のアパートからスタートして6カ月になるという。電気技師でもあるGuillermoは、同じティフアナ出身の幼なじみ 、Jordi Munozに説得されてこの工場を立ち上げた。ここでは、ArduPilotボードの製造、2台のCNCマシンを使ったボディパーツの切り出し、クアドコプターの組み立てとテスト、そして世界への出荷を行っている。
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上の写真はUdrones.comのチーム。(左から)Jesus Cain、Manuel Arriaga、Jose Guillermo、Romero、Oscar Nunez、Raul Montoya。カンファレンス会場と市内を案内してくれたLissana Lozanoは写っていない。RaulとJesusは大学生だ。クアドコプターの組み立ては、およそ30分ほどでできるという。
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特別な黒いArduPilotボードを確認するJason Short。
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Guillermoに尋ねられた質問のなかに、なぜスペイン語圏で、とくに中南米でMakerムーブメントの兆しがあまり見られないのかというものがあった。この地域でMini Maker Faireが開かれたことがないという。ハッカースペースの数も少ない。ニューヨークのWorld Maker Faireでは、チリのサンチャゴにMakerスペースをオープンしたTiburcio de la Carcovaに会ったことはあるが、明確な答えは出せなかった。スペイン人のDavid Cuartiellesは、技術的な情報の翻訳の遅れに大きな原因があるのではないかと話していた(スペイン語版Makeは出版されていない)。Guillermoと彼のチームが手本となって、他の人々が刺激されるよう私は願っている。
– Dale Dougherty
原文