Kids

2016.07.30

「Maker Classroom」では、ナイフから3Dモデリングまで幅広いワークショップを開催。歴代「○年の科学」の付録の展示も[Maker Faire Tokyo 2016はここが楽しい!]

Text by Noriko Matsushita

アメリカのMaker Faireでは、「Education Day」を設けて学校単位での団体来場を受け入れるなど、子どもたちにモノづくりへの興味をもってもらうための取り組みに力を入れている。Maker Faire Tokyoにも年々、家族連れや学生の来場者が増えており、昨年の開催では、夏休みの工作のためにワークショップに参加した小学生も多かったようだ。そこで、Maker Faire Tokyo 2016では、東京開催では初の試みとして、教育に興味を持つ人のためのスペース「Maker Classroom」を設置している。

ワークショップに関しては、学研、littleBits(コルグ)、オートデスク、アフレルの4社によるものを開催。アナログなナイフの使い方から、電子工作、プログラミング、本格的な3Dソフトの使い方まで、バラエティーに富んだ内容だ。遊び心のあるMaker Faireならではの新しいワークショップに、ぜひ参加してみよう。また、教室内の家具は、実際に小学校で使われているものと同じタイプの机と椅子をコクヨが提供している。

ナイフを使っていろんなものを切ってみよう!/学研

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学研は、ビクトリノックスから発売されている子ども向けのマルチツールを使ったワークショップを開催。2部構成で、第1部は原始時代の切る道具「黒曜石」などを使って、いろいろなものを切る体験、第2部ではナイフを使って、食卓で使える道具を制作する。工作を通して、切る道具の進化の歴史と、手を動かしてモノをつくる楽しさを体験しよう。

自由な発想で街をつくろう/littleBits(コルグ)

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littleBits(コルグ)は「littleBitsを使って街をつくろう」を開催。参加者はグループに分かれ、それぞれのテーマに沿って、その街に必要な機能をみんなで考えて、littleBitsの電子工作で機能を作っていく。建物や乗り物などに対してセンサーやスイッチを駆使し、LEDで建物の明かりや信号を灯したり、乗り物では音を鳴らしたり、といった機能を追加して住みやすい街を作ってみよう。子どもたちの自由な発想で、どんな未来の街ができるのか楽しみだ。

3D CAD「Fusion 360」で3Dモデリングを学ぶ/オートデスク(Fusion 360)

2Dのツールに比べて、3Dはとっつきにくい。自分で3Dのモデルがつくれるようになれば、3Dプリンターの活用の場も広がりそうだ。このワークショップでは、ベテランのエンジニアからFusion 360の使い方を初心者にもわかりやすく教えてもらえる。3Dデータ制作を気軽に体験できる貴重な時間だ。興味のある方は、ぜひ参加しよう。

レゴWeDo 2.0を使った理科の授業を体験/アフレル(レゴWeDo 2.0)

学校向けのレゴブロック教材「WeDo 2.0」を使った授業を体験できるワークショップ。WeDo 2.0は、レゴブロックを使ったロボの組み立てて動かしながら、生物や物理の仕組みとプログラミングが学べる小~中学校向けの教材だ。小学校の理科の授業への導入も始まっており、実際のカリキュラムを体験するチャンスだ。

見学大歓迎! 学研の「○年の科学」の歴代付録を展示

定員は各15名前後なので、目当てのワークショップは早めに申し込もう。また、会場には展示スペースが設けられており、ワークショップの参加者以外も自由に見学が可能だ。展示スペースには、懐かしい学研の「○年の科学」の歴代の付録、2日目には1日目のワークショップで作ったlittleBitsの街が展示される予定。「○年の科学」の展示に関連して、8月6日(14:10-14:30)には、「50年以上の歴史をもつ科学教材開発の舞台裏」というトークセッションも開催される。

Maker Classroomの各ワークショップの詳しい情報はこちらにて。


Maker Faire Tokyo 2016の前売券は、ローソンチケットイープラスにて好評発売中(前売:大人 1,000円、18歳以下 500円、小学校未就学児は無料)。前売券をご購入いただいた方には、当日会場にて下のデザイン(昨年とは違います!)のオリジナルステッカーをプレゼントします!

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