以前から本ブログでも度々取り上げてきた電子工作ガジェット「littleBits」。
http://makezine.jp/blog/2011/09/littlebits-launches-at-maker-faire.html
これは、40種類近くあるモジュールを磁石でつなげて、ハンダ付け不要で、手軽に電子工作を楽しむことができるというものです。モジュールは機能ごとにそれぞれ色分けされていて、子供から大人まで、楽しみながら電子回路の仕組みを学ぶことができます。例えばLEGOが、複雑な形状を工夫次第で簡単に作り出せてしまうように、littleBitsも、本来であれば専門的な知識を必要とする電子工作を、マグネット一つで直感的にできるようにしてしまう、とてもシンプルなブロックと言えるでしょう。
What is littleBits? from littleBits on Vimeo.
昨日KORGが、2013年11月より、このlittelBitsを日本国内で販売開始することを発表しました。
同社は一部製品の回路図をウェブで公開するなど、オープンなもの作りへの姿勢を打ち出しつつある電子楽器メーカーです。電子楽器の回路図公開によるオープンなコミュニティ形成が評価され、先日は2013年度グッドデザイン賞ベスト100を受賞しています。
今回のKORGによるlittleBits製品日本販売開始に伴い、「Maker Faire Tokyo 2013」に“KORG x littleBits”が出展。ブースでKORG製品やlittleBits製品を自由に体験する場を提供します。
イベント初日の11月3日(日)には、littleBitsの創業者でCEOのAyah BdeirとデザイナーのPaul Rothmanが来日し、「Open Source Hardware Special Stage(仮)」と題してプレゼンテーションを実施。他、オープンソースハードウェアに関するスピーチやパネル・ディスカッションもお届けする予定です。
Ayah BdeirはlittleBitsの創業者でCEO。また自身もエンジニアであり、Makerムーブメントを代表する一人です。彼女は「技術的知識や革新はエンジニアのためだけのものではなく、もっと世界中の人々にとって身近であるべきだ」という想いから、ハードウェアのオープンソース化を中心にそのキャリアと研究を重ねています。AyahはlittleBits CEOという肩書きの他にも、オープン・ハードウェア・サミットの共同創設者、そしてTEDのシニア・フェローという一面も持っています(彼女がTEDで行ったスピーチ「光って、鳴って、楽しく学べるブロック」は70万回以上再生されています)。
世界のMakerムーブメントの中心人物の一人であるAyahが、Maker Faire Tokyo 2013で、何を日本のMakerたちに伝えるでしょうか。ぜひ会場で見届けてください。