Fabrication

2014.01.15

3サイズ揃ったMakerBot

Text by kanai

MB05_REP_Group

MakerBotファミリーに3つの新しい兄弟が増えた。そのうちのひとつは巨大なプリントができる。

CES 2014のステージで発表されたのは、MakerBotの交換可能な新技術“スマート”エクストルーダー、ビルドプラットフォームのモニターカメラ、液晶コントロールパネル、自動レベル調整式ベッド、WiFi接続など、多くの技術を共有する3つのプリンターだ。なかでも興味を惹くのは、いちばん大きなプリンターに採用された自立型の過熱式チャンバーだろう。これは、去年の6月にMakerBotを買収した3Dプリント業界の巨人、Stratasysの特許技術だ。

このプリンターはReplicator Z18と呼ばれ、高さ約45センチ、縦横約30センチのプリントが可能だ。プレゼンテーションでPettisが被っていたヘルメットは、これを使って1回でプリントしたものだ。このサイズになると、過熱式のチャンバーが必要になる。熱可塑性プラスティックのABSは、長時間のプリントの間、一定の温度を保っていないと正しい形にプリントできず、歪みが出てしまう。またこのサイズのプリントは、かなりの時間がかかるはずだ。解像度はReplicator 2と同じ100ミクロン。価格は6499ドルとなっている。

新しい中間サイズのプリンターは、その名もシンプルにReplicator(オリジナルのMakerBot Replicatorを持っている人は混乱するかも)だ。過熱式チャンバーは備えていないが、ビルドサイズは11パーセント大きくなった。価格は2899ドル。プリント速度はReplicator 2よりも速いという。

Replicator Mini Compactは、今やビンテージとなったMakerBot Cupcakeを思わせるが、より小型で、手の平サイズのプリントができるというものだ。ワンタッチの自動レベル調整ベッドが装備されているという。1399ドルという価格は、この2年ほどで人気が出てきた安価なマシンに近づいた感じだが、デフォルトの解像度が200ミクロンということで、後れを取っている。

3台とも、春には発売される予定だ。

– Mike Senese

原文