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2014.08.19

万博を考え直す:Maker Faireは最良のソリューションとなるか?

Text by kanai

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1964年のニューヨーク万博(写真:Associated Press)

ニューヨークタイムズ紙は、定期的に『Room For Dabate』(討論の部屋)という記事を掲載している。これは、識者を集めて時事の話題について討論してもらうという企画だ。今回は、次の話題について討論が行われていた。

万国博覧会を新しい形で行うべきか、行わないべきか。過去のものとなった万博に新しい命を吹き込む方法はあるか? あるとしたら、どのようなものか?

これに意見を寄せた専門家は以下のとおり。

それぞれ、独自の視点で新しい万博の面白いコンセプトを語っていた。地理的にどこで開催すべきか、何を展示すべきか、さらには人や動物を非人道的に扱う万博などないほうがよいという意見もある。Maker Faireに来たことのある人なら、Daleの予測として語られている意見に賛同できると思う。Maker Faireは万博にそのまま置き換えることができる完璧なイベントであり、すでに開催されている。

社会としての私たちに重要なのは、未来を想像することです。そして、World’s Maker Faireはその流れを作りました。しかし、私たち自身がそれに積極的に参加して、未来を創造し作り出すことも重要です。それこそがMaker Faireの本質だと私たちは信じています。

みなさんもぜひ、New York Timesでそれぞれの人たちの意見を読んで、万博とMaker Faireとの間にDaleが描いた線に、彼らがどのように同調しているかを知ってほしい。

もちろん、Maker Faireに行ったことのない人は、それがどれほど刺激的な体験であるかを知ることは難しいだろう。下のビデオは、ひとつのMaker Faireを撮影したものだ。こんなMaker Faireが今や世界中で開かれていることを想像してほしい。そこではみんなが未来を作り出している。

みんなはどう思うだろう。新しい万博は必要か、それともそれはすでにあると考えるか?

訳者から:New York Times に掲載されたDale以外の人たちの意見を要約します。

Robert Rydell:万博には、1851年にロンドンで開かれた最初のものからずっと、技術的ユートピアを展示する以上のものがあった。不況に落ち込む人たちを勇気づけてきた。

Paul Greenhalgh:そもそも万博は人とお金を集めて街を活性化するためのものだった。もうその必要はないと考えたアメリカは、50年間、国際万国博覧会事務局の誘いを断り続けてきた。しかし、2010年の上海万博の大成功を見るにつけ、今こそデトロイトで万博を開くべきだ。

Suzanne Fischer:万博は国家の発達と植民地の文明化を誇示するためのもので、非欧米の人々を動物のように展示したりしていた。戦後、万博の目的は国家から企業の宣伝に移った。そこで示される不公平なグローバル化と商業製品の陳列は、今では日常的に行われていることなので、万博の必要性はない。

– Caleb Kraft

原文