2015.01.23
DIY竹製自転車
自転車乗りの間には、理想的な自転車の保有台数はn+1というジョークがある。ホントのことだから笑える。つまりそれは、自分だけのユニークな自転車が欲しいということでもある。私も、自転車を作ったり、作り直したり、改造したりやってきたが、フレーム自体を作ろうとは考えたことがなかった。溶接の技術がないからだ。
この数年間、カリフォルニア芸術大学では、自転車製作夏期教室を開催している。一度受けたいと思っていた。しかしとても高く、最高に頑張ってユニークな自分だけの1台を作れても、そのクオリティーは台湾製に及ばないということを知っておかなければならない(少なくとも私はそう思った)。
その一方、木や竹で作られた自転車もある。カリフォルニア州オークランドのStalk Bicyclesは、竹の自転車を作っている。サンフランシスコの閉鎖されたスタジオでは、自分だけの竹の自転車を作る教室も開いていた。
こうした経緯があって、新しい自転車キットのBamboobeeが誕生した。注文すると、山ほどの竹と、継ぎ手と、説明書が届く。とてもよくできていて、パッケージがフレームの型紙になっているのだ。Bamboobeeを開発したSunny Chuahは、2013年から竹の自転車を販売している。彼は自分で作った竹の自転車を中央アジアで4000キロほど乗り回した(尊敬するね!)。そして、みんなも自分で作ったほうが楽しいだろうと考え(同感)、2014年にキットを発売した(Kickstarterに成功)。
これだって、自分で竹を切り出してきて作れないことはない。寸法どおりに竹を切り、グラスファイバーとエポキシで継ぎ手を作り、YouTubeで見つけられる作り方を参考に組み上げればよいのだ。基本的には、サイズどおりに竹を切り、管にしっかりはまるように先端に切り込みを入れ、接合部分にグラスファイバーを巻き付けてエポキシで固める。そしてもちろん、ボトムブラケットやヘッドセットなどの部品を取り付ける。
完璧な解説とはいかないが、BU TodayのMichael Mannの古いビデオがまずは参考になる(Mannは非常に詳細なブログを書いている)。竹をつなぐジョイントをエポキシではなく、機械で作るという手もある。または、古い鉄の自転車のジョイントも活用できる。さらに、治具を作るといい。Instructables には もっといろいろな作り方が紹介されている。
みんなのなかで竹やその他の素材でフレームを作ったことのある人は、ぜひ教えてほしい。
写真提供:Bamboobee
[原文]