2015.01.26
注目すべき5台の3Dスキャナー
Spinscan
2011年、3Dプリントの天才、Tony Buserが発売したのがSpinscanだ。オープンソースの3Dスキャナーで、レーザーとデジタルカメラで構成されている。後にMakerBotがこのアイデアを採用してクローズドソースのDigitizer 3Dを作った。うれしいことに、Spinscanはまだ販売されており、数多くのオープンソースのスキャナーに影響を与えている。ここでそのいくつかを紹介しよう。
FabScan
FabScanは論文用のプロジェクトとして始まったものだ。それを小さなコミュニティが引き継ぎ、機能を充実させていった。原理は他のレーザースキャナーと同じだが、スキャンデータに誤差を生じさせる外部の光を遮断するためのケースがある。
VirtuCube
レーザースキャナーの代替方式がこの構造化照明スキャナーだ。レーザーの代わりにピコプロジェクターを使うVirtuCubeは、いくつかのプリントしたパーツと簡単なエレクトロニクスだけで作れる。システム全体を段ボール箱に入れて使えば、スキャンエラーの元となる外部の光を遮断できる。
先日、新しいオープンソースのスキャナーが2つ発表された。BQ CyclopとMurobo Atlasだ。
BQ
スペインの一般家電メーカー、BQは、CESにおいてこのCyclop 3Dスキャナーを発表した。2つのレーザーラインレベルとUSBウェブカメラ、独自のArduinoコントローラーを備えている。また、独自のスキャンアプリ、Horusも用意されている。発売はまだだが、BQによれば、今年の後半に発売が予定されているという。
Atlas
MuroboのAtlas 3Dスキャナーは、現在Kickstarterでキャンペーン中だ。Spinscan、Digitizer、Cyclopと並んで、Atlasもレーザーラインモジュールとウェブカメラを使い、プラットフォーム上で回転するオブジェクトをスキャンする形式だ。コントロールとデバイスへのデータの転送を行うArduinoをRaspberry Piに入れ替えることもできる。Cyclopと同様、Atlasの開発者もオープンソースにすることを約束している。129ドルのキットは売り切れだが、149ドルと209ドルのものはまだ残っている。
これからも、新しいDIYスキャナーに目を光らせていきたい。ソフトウェア、デザイン、機能などが次々に進化している。将来が非常に楽しみだ。
[原文]