2015.06.24
25年前、レゴでいろんなキャラクターを作った
あれは80年代の終わりから90年代のはじめだった。私の歳がまだ一桁のころ。兄を通じて漫画本に出会った。しかし、ご想像のとおり、兄はなかなか貸してくれなかった。でも、私は読んだ(兄は留守が多かったからだ)。
少し後、私は初めてKroch’s and Bertano’sという本屋で漫画本を買った。当時はシカゴで最大の書店だった。私は自分のお金で、X−Men の号を買った。それは、X-Menにガンビットが加入してすぐ、シャイア帝国との戦いのときだ。私はたちまち漫画の虜になった。
問題は、そのころ、X-Menのオモチャがひとつもなかったことだ。Marvelのものしかなかった(今とは大違いだ)。それでどうしたか。自分で作った。
誰でも、子どものころの自慢したい作品があるだろう。いうなれば、最初の傑作だ。私の場合は、これがそうだった。
使った道具:
・刺繍用の白鳥の形のハサミ。先が細くてミニチュア製作に向いていた。
・木工用接着剤
・両親のガラクタの引き出し。そこにはいろいろと半端なものが詰まっていた。
・工作用の色紙。なぜか小さいころに大量に買ってあった。
・母のクロスステッチ用の糸。いろいろな色があって髪の毛にぴったりだった。
・そのほか、子どもが持ってる工作用具。
・もちろん、レゴのミニフィギュアをたくさん。ほとんどが、最初のレゴ・スペースシリーズのものだった。みんなボロボロだった。私が生まれる何年も前から兄が使っていたものだからだ。
最高傑作から紹介しよう。これが私の最後の作品となった。ガンビットだ。クラシックなオリジナルのコスチュームだ。手に弓とトランプを持っている。
カミソリで両手に切れ目を入れて、そこにトランプを持たせた。トレンチコートの内側にはポケットがあり、カードが入るようになっている。残念ながらカードは1枚しか残ってない。
ほとんどのフィギュアには鼻を付けてある。鼻がないと変な顔になってしまうからだ。こいつには、鼻の下に小さな三角形を接着してある。どうやってそんな細かい細工ができたのか、わからない。もっとも当時は自分の手も小さかったのだ。
これは私が作ったフィギュアが勢ぞろいした写真だ。すべての白鳥のハサミで作った。マグニートとサイクロプスとコロッサスは同じ日に作ったのを覚えている。1日かかった。そのあと数日して、ガンビットを作った。
マグニートはヘルメットが着脱式になっている唯一のフィギュアだ。彼にはクロスステッチの糸で作った白い髪の毛がある(眉毛もかな?)。肩の丸いものは、本当はドーム型なのだが、ちょうどいいものが見つけられなかったので円柱で作っている。
サイクロプスのバイザーも取り外しができるようになっていた。外すと赤い目が現れる。しかし、これで遊ぶといつも目のところが壊れてしまうので、接着してしまった。
コロッサスは、ガラクタの引き出しで見つけた金属のテープが巻いてある。よくできた。
今も昔も人気なのがウルヴァリンだ。私はウルヴァリンを2つ作った。ひとつは茶と黄色のコスチューム、もうひとつはクラシックな黄、黒、青のコスチュームだ。ウルヴァリンには、もっと攻撃的でアクション感のあるものにしたかった。このミニフィギュアのポーズはまったく彼らしくない。
そこで、私は足を付け根から外し、足の心棒を取り除いて、輪ゴムで足を付け直し、足を広げさせた。こうすることで、ブーツの装飾もよく見えるようになった。
ウルヴァリンの爪は金属でできている。おそらく、これが私の最初の金属加工プロジェクトだ。これは缶か切り出した。そして、衣装と合うように爪の形に成形した。
昔のX-Menのユニフォームを着たフォージ。なぜこれを作ったのか、よく覚えていない。おそらく、昔の青と黄色のユニフォームを着たX−Men全員を作ろうとしたのだろう。
ホークアイも、足を広げた姿をしている。このほうが見栄えがいいと考えたからだ。これは昔ながらの黒と紫のコスチュームを着ている。矢筒、矢、弓も作った。手に切れ目を入れて矢を持たせている。ホークアイは、兄から借りた漫画でしか見ていない。それ以降、彼の活躍は知らない。
しばらく、グリーンゴブリンに魅せられていたことがあった。そのガジェットが魅力だったのだろう。彼の爆弾、グライダー、その他の武器も作った。足を広げた格好にしたのは、これが最初だった。グライダーに乗せるためと、そのほうがクールに見えるからだ。彼のためバッグも作った。そこにパンプキンボムやその他の投げる武器を入れるためだ。
片方の手を広げて、手の平にテープを貼った。パンプキンを持てるようにだ。しかしあれから20以上経っているので、テープの粘着力がもうない。
もちろん、これはスパイダーマンだ! これは簡単だった。赤い紙に模様を描いた。
ヴェノムは2番目に好きな敵キャラだ。だからヴェノムを作る必要があった。作ったのは、ジム・リーの時代に登場する大きな顎の後期バージョンだ。顎はすべて紙でできている。歯はアイスクリームの棒から作った。赤い輪ゴムで作った舌がいい感じになっている。
ストリートファイターのバルログも大好きなキャラクターだった。こいつには新しい試みがなされている。バルログは背が高くて細身なので、体を削ったのだ。ボディの両側を、0.125〜0.25インチほどステーキナイフで切り落とした。腕と足は輪ゴムで取り付けたので、柔軟性のあるフィギュアになった。
もちろん、彼の手には爪がある。マスクは取り外し可能だ。髪の毛はクロスステッチの糸でできている。
このあとは、あまり自慢したくないが、今も取ってあるものたちだ。
ナイトクローラーはX-Menの中でもずっと好きだったキャラクターなので、かっこよく作りたかった。しかし、うまくいかなかった。コスチュームはオーケーだ。3本指の足も漫画と同じようにできた。白い輪ゴムで足の指を作り、青い輪ゴムで尻尾を作った。しかし、頭がどうしてもうまく作れない。
肌には青い紙を使い、鼻と、エルフのような耳と、黒い髪の毛を作った。しかし、目がダメだ。どうしても思い通りに作れなかった。
昔のX-Menユニフォームのバンシー。黄色い髪の毛の、とってもシンプルなフィギュアだ。
アークエンジェルは当時人気だった。紙のユニフォームにひどい顔。でもアルミホイルの羽は気に入っている。
カーネイジは、ヴェノムを作った後の自然な選択だ。しかし、シンビオートがカーネイジらしくない。顔もあまり似ていない。
これは、スパイvsスパイのホワイトスパイだ。どちらかと言うと象に見える。気に入らなかったので、相棒は作らなかった。
セイバートゥースだ! ウルヴァリンには宿敵が必要なので作った。これも、どうしてもうまく作れなかったキャラクターのひとつだ。ぜんぜんクールじゃない。オリジナルのコスチュームも難しくて作れなかった。かぎ爪もダメだ。
アイスマン。ぜんぜん氷に見えない。これは私が作った最初のフィギュアのひとつだ。
ヒューマントーチ。これもよくなかった。片方の手は何か別のものに使ったみたいだ。
ビートルジュースも初期の実験的な作品だ。ぜんぜん気に入ってない。もうひとつは盗まれてしまったようだ。
最後に、ファンタスティックフォーのザ・シングだ。おお、なんて素晴らしいアイデアなんだ。うちの庭の本物の砂利を使っている。そうすれば、本物っぽくなると思っていた。しかし、形を作るのが大変だった。顔は隠れてしまったし、体は腕に比べて大きすぎる。だから腕を伸ばした。結局、途中であきらめて、ファンタスティックフォーの残りのメンバーも作らなかった。X-Menのほうがぜんぜんクールだ。
これらが、私の子どものころの自分なりの傑作だ。もし作り続けていたとしたら、次は白黒のマルクス兄弟を作っていただろう。それからもっとX−Menだ。女性メンバーも。そしてレゴ版の私の両親。子どもころにそれを作っていたらよかったと思う。今見たら、もっと楽しかったろう。
今から25年ほど前のこと。それから1年か2年してから、レゴがヒーローものを売るようになった。.
これが私の子どものころに作った作品でした。
[原文]