2015.10.16
Amazon Web Services Internet of Things(AWS IoT)発表。モノのインターネットの利用がより簡単に
AWS IoTのブロックダイアグラム(提供:Amazon)
Amazonは、Amazon Web Services Internet of Things(AWS IoT)を発表した。これは、モノに埋め込んだ開発ボードとAmazonのクラウドコンピューティング・システムとの接続を簡単にするものだ。
AWS IoTの始め方は非常にシンプルだ。Amazonへ行き、アカウントを作る。そのAmazonアカウントにウェブサービスを含めるよう設定して、AWSランディングページでIoTセクションを探す(私の場合、画面右上にあった)。Getting Startedを読んでおくとよいが、本当のお楽しみは、埋め込みボードがAWSと通信できるようにコードをどう書くかだ。
ボードとAmazonクラウドとを通信させるためのコードの書き方は多くの人にアピールするものだ。LinuxにフォーカスしたCソフトウェア開発キット(SDK)、Javascript/nodejs SDK、Arduino Yún特有のブリッジアーキテクチャのための特別なSDK(これはあくまでもYún専用)の3種類がある。
具体例として、IntelのIoTチームが作ったGitHubリポジトリーがある。また、IntelのEdisonモジュールでAWS IoTを始めるための、簡単なオンボード化の解説もある。
AWS IoTは4つの主要部分で構成され、セキュリティとアイデンティティサービスがシステム全体に織り込まれている。「message broker」は、クラウドからデバイスへ、またはその逆の情報伝達のネゴシエーションを行う。「rules engine」は、メッセージを解析し、カスタマイズしたアクションを観測された状態にもとづき可能にする。「thing registry」は、ネットワークに接続されたすべてのモノの記録をとる。「thing shadow」は、ネットワーク上のモノの仮想化を行う。これはまた、状態の変化の追跡や将来の状態の予測を行うことができる。
これはMakerコミュニティにとって大きなニュースだ。なぜなら、AWS IoTとは、つまりは、すでに我々が使いこなしているボードでAmazon Web Serviceの巨大な処理能力を利用できるということだからだ。Amazonが提供している10個のスターターキットのうち6つは、次号の「Make:」で紹介するために現在テスト中のボードのためのものなのだ。
日本語版編注:スイッチサイエンスさんのブログにて、AWS IoTの紹介とArduino Yúnの使用例が詳しく掲載されています。ご興味のある方はぜひどうぞ。
[原文]