Electronics

2015.12.01

「Make:」おすすめ自作ロボットプロジェクト5作

Text by Gareth Branwyn
Translated by kanai

spiderBot

この何年もの間に、「Make:」では驚きのロボットプロジェクトを多数紹介してきた。それらを振り返り、とくに面白く、今の「Make:」読者にも知っておいてほしいものを5つ選んでみた。

安価に手に入るものから、製作がかなり難しいものまでいろいろあるが、すべてに共通しているのは、それなりのキャラクターがあることだ。アマチュアのロボットビルダー、I-Wei Huangは、こうした個性をロボットに持たせることで、ロボットの進化を加速させると確信している。おかしくて、かわいくて、個性的なロボットを作れば、人々は普通のロボットよりももっと関わってみたいと感じるようになる。それがロボットの行動をさらに洗練させる(自分でロボットを作りたいという動機にもつながる)。ここに並べたロボットには、それがある。私は、そうしたデザイン面を重視して選んだつもりはないが、選んだ結果、すべてにそれが共通していたのだ。

JATRON!

今でもずっと好きなロボットプロジェクトは、2010年のCoasterBotコンテストに出品されたDan RayのJartronだ。このコンテストには、CDまたはDVDをロボットのメインの部分に使うという決まりがあった。多くのロボットはCDをケーキのように重ねて使っていたのに対して、DanはCDを切って脚にした。空になったCDのケースもボディに利用されている。ロボット自体も大変にクールなのだが、楽しくて笑えるビデオと、使い方の完璧なPDFも製作している。彼はコンテストに優勝した。PDFはここでダウンロードできる。

RoboBrrd

この楽しくて個性的なロボットは、「Make:」主催の別のロボットコンテストに出品されたものだ。RobotGrrlという名前で知られる才能ある若きMakerの作品だ。RobotBrrdの数ある特徴の中でも、特に特徴的なのが、エレクトロニクス以外の部材が、フェルト、アイスキャンディーの棒、鉛筆といったクラフト素材で作られているところだ。そのため、大変に安く作れるうえに、改造も簡単にできる。RoboBrrdのMake: Projectsページを見てほしい。

Self-Balancing Robot

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簡単に手に入る部品と3Dプリントした部材で、ここまで洗練された自律型の自動バランスロボットが作れるとは、消費者向けエレクトロニクスもずいぶんすごいところまで来たものだ。ロボット作りとプログラミングにかなりの経験のある人が作ったもののようだが、努力のあとが見られる。詳しい作り方は、Make: Projectsページを見てほしい。

Chopsticks the Spider Robot

Chopsticksもコンテストで優勝したロボットだ。私は、その完成度の高さと有機的な動きやセンサーの反応にびっくりした。これも、経験豊かなロボットビルダーの作品だ。しかし、よく見ると、エレクトロニクス以外のパーツはすべて手作りだ。詳細はChopsticks the Spider Robot projectページを見てほしい。

SunBEAM Seeker Bot

Sean RaganのSunBEAM Seekerは、ビデオシリーズのWeekend Projectsの中で作られたものだ。これは、光を追いかけるシンプルなHerbie回路が長年の間に進化したものだ。初期の「Make:」で私がHerbie回路をもとに作ったMousey the Junkbotがあるが、Seanはそれにいくつもの改良を加えた。たとえば、ロボットを床に置いたときに電源が流れ、床から拾い上げると(または倒れたときに)電源が切れるローラースイッチが後輪の役割も兼ねるといったことなどだ。詳しい作り方は Make: Projects を見てほしい。

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