2015.12.01
高校生が作ったホームメイドジェットエンジン
ジェットエンジンを作るには、何を学べばいいのだろう。それなら、Chris Tomkoといっしょに高校に通えばいい。18歳の高校生が、数人の友だちといっしょに、一からジェットエンジンを作り上げたのだ。
World Maker Faire in New Yorkで、Tomkoは彼のG1自家製エンジンのテストを披露した。安全チェックをしたあと、トレイに乗せられたエンジンの周囲に大きな空間をとり、とくに噴射口の背後には十分に余裕をとった。Tomkoと仲間たちからの簡単な説明の後、エンジンが点火された。
G1の吸気口(写真:Rafe Needleman)
G1の側面パネル(写真:Rafe Needleman)
「とても大きな音がします」とTomkoの友人が柵の向こうの観客に伝えた。
Tomkoによれば、このエンジンの最大推進力は20ポンド(約9キロ)とのこと。燃料はプロパン。9分ほどでキャスターが空になるとTomkoは言っていた。
エンジンを回転させる(庭用のブロワーで空気を送る)と、プロパンにスパークを与えて点火した。低い、ボンボンという音に続いて、彼らがエンジンの回転数をゆっくり上げていくと、地獄の電気掃除機のような音になった。
50%ほどの出力で数分運転したあと、エンジンは止められ、観客から拍手が起こった。このデモンストレーションのあと、私たちはTomkoに会い、エンジンの写真を撮らせてもらった。エンジンは熱くなっていたので近づけなかった。冷えるまで10分はかかるので、それまでは動かせないとTomkoは教えてくれた。
Tomkoの2基めのエンジン、G2は、軽油を燃料とする。いくつもの設計変更もあるという。さらに、その新型エンジンはパレットから独立できるという。Tomkoはそれをテストするために、特製のゴーカートを作った。下のビデオでその走行の様子が見られる。
より詳しい情報や美しいエンジンの写真は、Tomkoのサイト、Tomkotechをぜひ見て欲しい。
ジェットエンジンを作ったChris Tomkoと仲間たち。MAKEは彼らにエディターズチョイス賞を与えた。
[原文]