小さな畑と大きな畑とでは、必要とされる道具がまるで違うのだが、常にちょうどいい道具があるとは限らない。その隙間こそ、オープンソースプロジェクトが入り込む絶好の場所だ。パワフルな専用農機具が必要なぐらい広いが、大型トラクターを買う予算もなければ、それほどの規模でもない。そんな畑のために、Bicitractorは生まれた。グリーンで静かで健康的な解決策だ。
Bicitractorは、オープンソースのペダル式トラクターで、中小規模の野菜畑に向いている。開発したのは農家の中の農家だ。いろいろな農作業ができる。土を掘り起こす深さは最大で５センチなので、無耕農業ムーブメントに適している。種を撒く、雑草を取る、耕す、収穫する、荷物を運ぶなど、さまざまな使い道がある。
トラクターは高価で、化石燃料を大量に消費する。Bicitractorは誰にでも安価に製作でき（それなりの工具と技術は必要）、ガソリンを使わない。長く使えばそれだけ経費の節約になる。低コストなため、このDIYソリューションは農家に借金を背負わすこともなく、より自立した農業が営めるようになる。
Bicitractorが使える農場をご存知だろうか？ 初期のベータモデル、Bicitractor B300をInstructablesで見てほしい。このプロジェクトの進化の過程がわかる。次のプロトタイプ B310は、いくつかの不具合を修正し、ギヤを増やして、電動アシストを追加した。Bicitractorを開発したFarming Soul collectiveは、今作るより、次のバージョンまで待ってほしいと言っている。だが、次期モデルの開発に加わりたいと考えるなら、今が作り時だ。
Farming Soulは、現在、Bicitractorを作りたい農家のためのワークショップを準備している。
これは、100組のエコハッカーがフランスの城に集まり、世界をよりよくするためのブレインストーミングを行うPOC21会議に、多くのクールなプロジェクトと共に出展される予定だ。
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