2016.07.07
RasPiをノートパソコンにするキット“RasPSION”
モクスンさんが設計したRaspberry Piをノートパソコン化するキット”RasPSION”(ラズサイオン)は、レーザーカットされたアクリル板で構成されている。機能的で美しいデザインだ。そして、一部の「小さいコンピュータ愛好家」の目を奪う機構を備えている。
今回、設計したRaspberry Piをノートパソコン化するキットに、RasPSION(ラズ サイオン)という名前を付けたんだけど、何故なのかお分りいただけるだろうか、 pic.twitter.com/KsxteN01Hy
— moxun(モクスン) (@nokton35mm) 2016年7月3日
RasPISONの本体とディスプレイをつなぐ可動部は単なる蝶番ではなく、開くにつれてディスプレイの下辺がスライドしてキーボードに密着する2軸ヒンジ機構になっている。このメカニズムを見て、古の携帯コンピュータ”PSION“を思い出した人はどのくらいいるだろうか? 筆者は押入れからずいぶん触っていなかったPsion5を出してきて確かめた。Psion5の場合、キーボードもスライドする点が違うが、相対的な位置関係はRasPSIONと同じだろう。この機構をRasPiベースの自作ノートに応用してしまう作者の発想と実行力に感服した。
これがPSIONによる二軸ヒンジ。折りたたんだ時にキーボードよりも大きな液晶画面が出てくるギミックとして、サイコーにカッコよくて美しい。 pic.twitter.com/lNaftIJGP1
— moxun(モクスン) (@nokton35mm) 2016年7月3日
設計はすべてIllustratorで行ったという。レーザーカッターでの蒸発幅を織り込んで接着剤なしで組み立てできる絶妙な感動を実現している。
今後、このキットがどう展開されていくのかはまだわからないが、気になる人はモクスンさんのtweetをチェックしよう。