2016.09.28
3Dプリンターで簡単な機械を作るメタマテリアル
「3Der.org」に掲載されたHasso-Plattner-Instituteで行った素材の研究に関する記事だ。彼らは、3Dプリントで作る動力を使わないオブジェクトを開発した。彼らはこれを「機械」と考えている。
上の動画は、「メタマテリアル」(内部に特殊な微細構造を持つオブジェクト)の基本を詳しく説明するものだ。その一部を押したり捻ったりすることで、内部の蜂の巣状の構造の各「セル」が歪んで、いろいろな形に作動する(ラッチ、蝶番、リニアアクチュエーターなど)。
「歪むセル」がどのように作動するかについての彼らの説明だ。
メタマテリアル・メカニズムの鍵となる要素は、特殊なセルにあります。その唯一の機能は歪むことです。固いセルと違い、この歪むセルは、力がかかると、一定の形に歪むように作られています。それが動きの方向を制御するのです。
こうしたメカニズムの微細構造を作るために、特別なソフトウェアが開発された。そのメタマテリアルエディターはまだ一般公開されていないが、すぐに公開されるものと期待する。
3Dプリントが一般的になるにつれて、3Dデザインの考え方がより広がりを持ち、プロ、アマを問わず、多くのエンジニアが素材の微細構造を念頭にデザインを行うようになるだろう。こうした構造が、ものの形を変えたり、人に動機を与えるなど、どのような便利で素晴らしい方向で利用されてゆくのだろうか。
Hasso-Plattner研究チームの資料は、ここで読むことができる(PDF)。
[原文]