Crafts

2017.02.15

水中で光る人魚のコスチューム

Text by Sarah Vitak
Translated by kanai

この2年間、ノースカロライナ州グリーンズボロでは、とても珍しいイベントが開かれている。この1月には、世界中から人魚たちが集まって、自慢のヒレや水しぶきを披露した。ノースカロライナ・マーマニア(人魚大会)だ。そこに集結した400近い人魚たちの自家製衣装の中でも、ひときわ目を惹いたのが、Mermaid Glimmerだった。

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Erin St. Blaineが製作したこの衣装は、唯一、LEDのイルミネーションを内蔵して実際に泳げるというものだ。プログラム式のLEDと水の組み合わせなど簡単に感じられるだろうが、このプロジェクトには、美しく頑丈な衣装に仕上げるために、3年間もの試行錯誤を重ねている。

LEDを除いても、その衣装作りの技術の高さには目を見張るものがある。St. Blaineは、最初に尾をネオプレンと、水泳用のモノフィンで作った。それにウロコの模様を描き込み、たくさんのラインストーンとジェムとレースで飾った。

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これは、St. Blaineにとって初めての本格的なLED工作だった。それは、野望とも言える挑戦だった。Mermaid Glimmerには180個のLEDが使われている。それぞれ、レジンやシリコンでコーティングして防水を施してある。

なんだかんだで、最初のバージョンは重量が25ポンド(約11キロ)にもなった。現在は3つ目のバージョンだが、15ポンド(6.5キロ)近くにまで抑えられている。よかった点は、これ自体に浮力があり、水中では浮きも沈みもしない位置を保つことができたことだ。「それでも、濡れた状態で尻尾を動かして泳げるようになるには、かなりの時間と腹筋が必要でした」と彼女は言う。

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LEDはArduino Microでコントロールされ、Bluetoothで自作のAndroidアプリとつながっている。このプロジェクトは、2つの理由から非常に苦労した。1つは、これが彼女の最初のAndroidプロジェクトだったこと。そして、LEDのデザインを変更するごとに、アプリも全体的に作り変えなければならなかったことだ。それでも便利なプラットフォームでコントロールできるシステムは見事な出来映えだ。

St. Blaineは、FastLED Arduinoライブラリーを使って、驚くほど多彩なムードやテーマを作り出すことに成功した。さらに多くのことを試した後、彼女が夫と録音した音楽とLEDをシンクロさせることも可能になった。

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そんなわけで、Mermaid Glimmer は驚くほど意欲的な作品となった。St. Blaine はこう話している。プロジェクトは非常に困難で、「ティンカリングと分解と作り直しの繰り返しの回数は信じられないほどだった。最初にこうなるとわかっていたら、たぶん始めから諦めていたでしょう」と。

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しかし、彼女のMermaid Glimmerにかける情熱は燃え続けた。「忘れてしまいたいこともあるけど、プロジェクトに対する意欲が湧いて、諦めたくないと思ったとき、すべてのイライラは最後には価値あるものになる」と彼女は言う。現在、St. Blaineは、折あるごとにMermaid Glimmerのパフォーマンスを行っている。プライベートなショーや、撮影会、人魚会議などにも出席している。Mermaid Glimmerの製作作り直しとさらに作り直しの詳細は、St. Blaineのブログを見てほしい。Facebookページもある

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原文