Fabrication

2018.12.14

CNCでパイン材を削って作る長さ8フィートの光る川

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

数年前、今の家に引っ越してきてから、キッチンの棚下の照明が好きになれなかった。やるせないことに、その照明が点いているのを見るたびに消すのが私の日課になった。そしてついに私は、いい照明のコンセプトがひらめき、思い切って作ることにした。

私にヒントをくれたのは、インターネットで見た「River Tables」だ。だが、着色したエポキシを流し込んで作るというのは、個人的に好みではない。どうしても、有機的な「川」の形に魅力を感じる。そこで、CNCルーターでいくつか疑似地形を作って遊んでいるうちに、山間を流れる光る川のアイデアが浮かんできた。

素材の選択

これを初めて見た人は、未塗装のパイン材だろうと言ってくる。そのとおりだ。しかし、もっといい木材に見せたかった。最初はメイプルで作りたかったのだが、いろいろ実験してみたかったので、そう考えるとメイプル材は価格が高すぎた。それに、アイデアはいいと思うのだが、果たしてそれを実際に取り付けたときに、自分は気にいるのか、自信がなかった。それを確かめるために大枚を叩くのは、もったいない。パイン材でも、全部で100ドルはかかるのだ。

今、作ってみてから思うのだが、いろいろ勉強したので、また作るとしたら、もっといい木材で、もっとうまくできるはずだ。木材をあまり無駄にしない方法もわかるし、デザインも、もっと控えめな(もうちょっと平坦な)ものでも十分だ。また作るかどうかは、そのときになってみないとわからない。

照明具

次にたくさん質問されたのが、どんな照明器具を使ったのかということだ。これは超拡散LEDテープだ。ゴージャスだと思う。いろいろな色があるのが、木材とのアクセントを出すために、あえて電球色にした。「LEDネオン」とか「ネオンロープ」といった名称で売られている。AmazonAdafruitSparkfunなどで手に入る。

一言ご注意:点灯したまま切断しないこと。動画では大したことがないように見えるだろうが、配線をショートさせると基板が飛んで、もうひとつ新しいのを買うはめになる。私のようにね(下の動画を参照)。

この疑似地形を作ってみたいという方のために、勇気を振り絞って、Fusion 360でのモデル制作の方法を解説する動画を作った。木材を削り出すCAMの刃の設定も、いろいろ模索している。

実際に作ってみると、ただCNCルーターに木材をセットして出来上がり、という具合には行かなかった。大きな木材の塊を作ることから、いくつもの機械的な問題やら、自分の間違いやらと格闘しなければならなかった。

原文