CNC V0.6を3ミリのプラスティック板でテスト中。写真:Norbert Heinz
この数年、手頃な価格のデスクトップCNCマシンが大量に出回るようになったが、自分で簡単に作れると聞けば驚くだろう。格安のチップボード、Arduino、モーターブレークアウトボード、アルミのアングル材、それにトレイ式のCDドライブから取り出した歯車やサーボを使って、Norbert Heinzは信じられないほど安いCNCルーターを作ってしまった。トータルのコストは150ユーロ(約2万円)だ。
見た目はあまりよくないし、Raspberry PiベースのCNC drawbotのようにポータブルでもないが、Heinzが数カ月前に投稿してくれたCNC V0.6(と彼は呼んでいる)は、より高度な作業が可能だ。テストでは、木材、ガラス、プラスティック、アルミ、デプロンフォームの切削が難なくできた。ただし、木工に関しては、現状の設定では板厚が5ミリを超えるとオーバーヒートしてしまうことがわかった。
CNC V0.6の裏側をのぞくと、Arduino Uno、H-Bridgeデュアルモータードライバー、電源、リレー、そしてたくさんの配線が見える。
ソフトウェアはCで書かれていて、コマンドラインで制御される。デザインには、Scalable Vector Graphics(.svg)形式の、アウトラインをポリゴンに変換したファイルを使う。
チップボードの型紙、ソフトウェア、配線図を含む詳細な作り方は、HeinzのウェブサイトHomoFaciensにある。
CNC V0.6でガラスを切削しているところ。ビットを冷却するために石けん水が使われている。写真:Norbert Heinz
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