英語版編集部より:この記事の制作準備を進めていたとき、Janeは自分で自分をインタビューして遊んでいました。それがけっこう面白かったので、そのまま掲載します。
それにより彼女は今年、ドミトリ・メンデレーエフが1869年に元素の周期表を発表したことを記念する数々のイベントに招待され、マクラメで作った周期表を発表することになりました。それには、パリで開かれる周期表国際年の開会式、エジンバラ大学、ケンブリッジのセントキャサリン大学、ロンドンの王立化学会での展示会も含まれています。
記事がまとまる間、彼女はアクチニド(アクチノイド)シリーズを仕上げていました。
どうして周期表を?
父は元薬剤師です(そして趣味でサイダーを作っている)。ひとつ前の作品を作り終えたとき、父にマクラメの周期表を作ったらどうかと助言されました。今年は周期表が作られて150年という節目なので、すごくタイムリーだったんです。
どんな素材を使っていますか?
刺繍用の糸とほぼ同じ太さの、かぎ針編み用のメタリックな糸です。私は虹色が大好きなので、周期表のグループには、虹と同じ順番で色分けしています。
どうやって作ったのですか?
約20万個の半目を使っています。ひとつの色の「ピクセル」に2つずつ。色の糸を右から左へ結び、文字の糸を左から右に結んでいます。
どのくらい時間がかかりましたか?
計ってみました。1列編むのに5分かかっています。なのでひとつの元素のマスを、ぶっ続けで作ったとすると2時間という計算になります。元素のマスは120個あります。
この作品をどうしますか?
クラフトフェアやアートギャラリーに展示します。イギリスの学校で科学教育を促進するSTEM大使の仕事のときにも、いつも持ち歩いています。
次は何を作りますか?
マクラメで3D形状を作って、甥たちのおもちゃにします。
マクラメ周期表の作り方
芯となる糸には黒を使う。結びつける糸は、最初のマス(水素)には白を使う。他の元素には別の色を使って色分けする。
ピクセルパターンに従って、白い糸で右から左に横方向に結んでゆき、30段を結ぶ。結び目2つでひとつのピクセルになる。
パターンはここからダウンロードできる。
パターンの黒い文字の部分に差し掛かったら、黒糸を左から右に白糸に結びつける。こうすることで黒いピクセルが現れる。
写真では黒糸の状態がわかりづらいと思うが、2つの結び方をよく見比べて欲しい。下の写真では、結びつける糸(白)が右から左へ結ばれている。これを2回繰り返す。
下の写真は、芯の糸(ピンク)を左から右に結んで、白い糸を隠している。これを2回繰り返す。
ピンクの糸を結ぶと、白の中にピンクのピクセルがひとつだけ現れる。
これを20万回繰り返すだけ。
材料
・刺繍用糸、または、かぎ針編用の糸。芯の糸には黒がお勧め。結びつける糸はお好きな色で。
[原文]