私はWorkbenchConというイベントに参加した。いろいろなタイプのMakerが集まっていたが、インターネットで配信する動画や画像を作る人たちが大半を占めていた。そこでは、動画や写真の作家たちが、自分のYouTubeチャンネルを宣伝するためのステッカーを配るというのが流行っていたが、John Kuiphoffは方向性が違っていた。彼の画像を見て私はぶっ飛んだ。彼は、さまざまな人のYouTubeアカウントをデータ視覚化した画像のステッカーを作っていたのだ。どのステッカーもユニークで大変に美しい。
Johnがビジュアライゼーション(視覚化)に選んだものは、木の断面だ。それぞれの年輪が、それぞれの動画を表している。そして、年輪の幅が動画の長さを示している。
データのなかの物語を掘り出すことが、とても面白い。デジタル考古学者のような感じです。この数年間、私はYouTubeでMaker関連の動画を山ほど見てきました。この木のグラフィックが生成されると、その切り株に込められた物語を知ることができます。データをいじって遊ぶこともあります。たとえば、年輪の幅を動画の長さではなく視聴回数に変えると、また違った物語が見えてくるのです。
先週、私の学生の一人から、なぜこれを作るのかと聞かれました。私はこう説明しました。何か新しいことを学ぼうとするとき、またはとても大きな目標を立てたとき、手本になる「ヒーロー」がいると役に立つ。これらのビジュアライゼーションは、私にとって、私が今やっていることにインパクトを与えてくれた人たちへの「ありがとう」の気持ちなのです。
驚くほど親しみがあり心地よいだけでなく、この作品には攻撃性がない。私はこのプロジェクトを、単純に美しいと感じた。自分を楽しませてくれた人たちを、比較しない形で敬意を示している。とは言うものの、Direstaの動画の場合は映画のポスターほどのサイズになってしまった。
ビジュアライゼーションが比較の材料にならないことも、私にとって重要でした。だから、視聴回数や登録者数や「高く評価」の数ではなく、動画の長さをビジュアライズしたのです。
彼はまた、木材にレーザーカットしたものも展示していた。下の写真は、YouTubeのDavid Pacciuto(Make Something)の動画をビジュアライゼーションした結果だ。
Johnが書いたコードを見て、いじって遊びたいという人のために、彼は親切にもGithubでコードを公開している。
下の画像をクリックすると、高解像度ファイルを開くことができる。ありがとう、John!
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