Fabrication

2013.10.04

世界初、学校用全自動3Dプリンター

Text by kanai

先週開かれたNashville Mini Maker Faireで、New Valence RoboticsのMakerたちと話ができたのはうれしかった。彼らが展示していたのは、彼によると世界初の学校向け全自動3Dプリンターだということだった。実際に動いているところを見せてもらったが、いくつかユニークな機能があった。

私はMateo Pena Dollに話を聞いた。このプロジェクトの機械エンジニアだ。彼らは3Dプリンターを所有する多くの学校を周り話を聞いたのだが、何度も何度も言われたのは、先生が同じパーツをたくさんプリントしなければならないという問題点についてだったという。従来のプリンターだったら、これは、ソフトウェアで作ったパーツをロードして、プリントを開始して、数時間後に戻ってきてパーツを取り出し、またプリントを開始するという作業を意味する。生徒30人分のパーツを洗浄して、プリントを繰り返すのだ。

New Valenceのプリンターは、特殊なソフトウェアとハードウェアをプリンターに追加することで、この問題を解決した。プリントジョブのキューを保存でき、出来上がったパーツを自動的に取り外す機構が付いている。人の手を介すことなく、次のプリントに移れるのだ。

彼らはまた、ウェブを使って遠くからでもプリンターを完全にモニターし制御できるウェブベースの管理ソフトも開発した。離れた場所にいる数名の教師が1台のプリンターを共同で使う学校では、とくにこれが便利だ。

全員が今年のMIT卒業生という彼らは、マサチューセッツ州ボストンからテネシー州ナッシュビルに移転した。卒業後の彼らの活動の様子は、これからもっと聞かれるようになるだろう。2014年の第一四半期から、おそらくナッシュビルの数校を含む、いくつかの学校でベータプログラムが開始される。

New ValenceがNashville Mini Maker Faireで展示したプリンターは、初期のプロトタイプだ。あのあと、私に最新版のコピーを送ってくれたのだが、残念ながら見に行くことはできなかった。Nashville Mini Maker Faireに展示されていたものより、ずっと洗練されて、見栄えもよくなっている。最終バージョンをぜひ見てみたい。

ご注意:写真のプリンターは、New Valence Roboticの初期プロトタイプに使用したSolidoodleで、パーツ取り出し機構とソフトウェアを組み込んだもの。製品化されるものは、100パーセント、New Valenceのデザインとなる。

NVBots.com 3D Printer

– Ian Lee

原文