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2019.07.25

「Make: Community」設立のお知らせ、そしてDaleとチームからのメッセージ

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

数週間前の記事で、もうみなさんご承知のとおり、Maker Mediaは業務を停止しました。しかし、創設者のDale Doughertyと少数の仲間がコミュニティへのサービスを再構築しようと力を合わせ、新会社を立ち上げました。その名もまさに、「Make Community」。この会社の将来について、詳しいことは下記の「Daleとそのチームからのメッセージ」を読んでいただきたい。我々の将来は、みなさんの手に握られています。なぜなら、みなさんの支援があって初めて、この新しい挑戦を高く打ち上げることができるからです。どうかMake Communityのメンバー登録をして、この計画を前進させる手助けをしてください

「Make:」誌(英語版)とブログはどうなるかって、心配ですよね? それについて、エグゼクティブエディターのMike Seneseと、シニアエディターのCaleb Kraftのコメントを以下に掲載します。

Mike:

毎日の最大の目標を「Make:」誌の存続に置いてきた私は、次の号からの変更に、大きな期待を寄せています。「Make:」は2005年に創刊され、その多様で豊富なDIY関連記事と小さな判型でたちまち人気となりました。2013年には、フルサイズの判型の雑誌となりましたが、その後数年間、元の判型に戻して欲しいとの読者からの要望が多く寄せられました。そこでグッドニュースです。判型を戻します! 次の号から、みなさんに親しまれてきた最初のサイズになります。また、創刊当時と同じ年4回の発行になります。ページ数は増えますが、各号に掲載される記事の内容は、これまでに増して丁寧に編集します。読者と購読者のみなさんにとって、本当によいものだけをお届けします(そこでお願いです。定期購読をしてください、そうすれば、毎号確実にお手元に届きます)。

新しい「Make:」の内容ですが、これまでどおり、刺激的なDIYプロジェクトやハウトゥを紹介する他に、新しいオピニオン記事や意欲あるMakerの紹介、さらに、みなさんのご要望にお応えする参考資料も数多く掲載します。今からわくわくします。

Caleb:

みなさん! 厳しくてクレイジーな日々だったけど、「Make:」に、そしてこのウェブサイトに変化のときが来たことを、私は大変にうれしく思っています。今もみんなで知恵を絞ってアイデアを出し合っているところですが、すでに決まっているブログの変更点の概要をお知らせしましょう。

・たくさんのMakerにスポットを当てる。私は、できる限り多くのメイカースペース、ハッカースペース、ファブラボ、イベントを訪れて、できるだけ多くのMakerを発掘し紹介します。
・メイカースペース、ハッカースペース、ファブラボなどのライブビデオ・ツアーを敢行する!(スペースを運営している人は、私に連絡をください。ブログで紹介します!)
・Makerビジネスにスポットを当てる。物を作って生計を立てたい人たちを紹介し、応援します。

これらの大部分は、みなさんからの声によって成り立ちます。この活動のすべての面において多様性が約束されるよう、できるだけ多くのみなさんの話を聞きたいと考えています。クールなプロジェクトやMakerの情報をお寄せください。みなさんのコミュニティが、どのようにがんばっているのか、どのように成功させたのかを聞かせてください。どうぞ私にメールをください。または、ソーシャルメディアでダイレクトメッセージを送ってくださっても、あなたのコミュニティの話が聞けて一緒に最高の仕事ができる方法なら、とにかくなんでもかまいません!


Daleとそのチームからのメッセージ

community.make.coでMake Communityに参加してMakerに力を

私たちは戻ってきました。それはみなさんのおかげです。

「Make:」とMaker Faireの未来が開けたことを、声高らかにお知らせします。みなさんも、私たちの仲間に加わってください。

ご案内のとおり、Maker Media Inc.は2019年6月に業務を停止しました。私たちの成長を支えてくれた投資家のみなさまには、心の底から感謝していますが、十分なリターンを支払うことができませんでした。Makerたちに力を与えるという私たちの使命に、大きな価値があり重要であることは、人々の生活に与えたインパクトについて見聞きして、実感しています。だからこそ、「Make:」とMaker Faireが消えてなくなることは、どうしても我慢ができませんでした。そこで、Maker Mediaのあらゆる資産を、新会社Make Community LLC.(有限責任会社)につぎ込むことにしました。この15年間を振り返り、私たちがやってきたこと、私たちは何だったのかを考えるに、もっとも重視すべきは、この国の、そして世界中のMaker精神を持った人たちのコミュニティの構築、成長、方向付けを助けてきたことです。

私たちは、同じ興味、価値観、そして作ることへの一生を通じた情熱を共有する仲間です。私たちは、互いを、そしてコミュニティを大切に思っています。Makerカルチャーは、創造性とイノベーションをたたえ、すべての人がMakerになることを望んでいます。より多くのMakerを生み出し育てることは、私たちの使命です。それを私たちは、出版、イベント、教育、支援を通じて達成してきました。この新会社は、現在の、そして将来の私たちのコミュニティの反映に必要な擁護者になることでしょう。

私は、Make Communityはボランティア団体だと思っています。メンバーに奉仕するための組織です。ここに参加することで、あなたも「Make:」とMaker Faireの価値を守り、将来のMakerたちのための私たちの仕事の継続を確かなものにできます。Maker Communityは、「Make:」誌(英語版)の発行と、世界200カ所以上で開催されるMaker Faireの運営とグローバルネットワークの育成を継続します。

メンバーからお預かりした資金は、この使命とMake Communityの仕事のために役立てられます。またみなさんから寄せられた資金により、意志決定にメンバーを加えるメンバー主導型の組織を構築できます。その進展については、定期的に、メンバーのみなさんに直接報告します。

どうか、Make Communityの創設会員になってください(community.make.co)。感謝の証として、Make Communityの創設会員としてあなたの名前を、新しく設置されるcommunity.make.coの会員名簿にて公表します。匿名をご希望の方は、登録の際に選択してください。

–Dale Dougherty (dale@make.co)

原文