Fabrication

2013.06.03

3Dプリンターのよくある質問に答える

Text by kanai

MakerGear M2

MakerGear M2 3Dプリンター

これは、7年生の理科を担当している教師と私が教室で交わした3Dプリントに関する会話だ。私の答は、みんなにも役に立つと思う。

私は7年生の理科を担当する教師だが、教室に3Dプリンターを導入して子どもたちに使わせたいと考えている。冬のことを考えて、4つの機種に候補を絞り込んだ。Afina H Series、3D SystemsのCube、MakerGear M2、Type A Series 1だ。これらに関してアドバイスがあればお願いしたい。なければ結構。他にも2つほど質問があります。

私の経験から言うと、この4つの中ではAfiniaがお勧めだ。いちばん信頼性が高いし、簡単に使えて、プリントの仕上がりもいい。しかし、いくつか短所もある。ベッドサイズがあまり大きくなく、すごく遅い(Cubeほど遅くはないが)。MakerGearとType Aは学校には向かない(生徒たちがトラブルシューティングが好きなら別だけど)。他の2つにくらべて、あれこれいじらなければならない点が多い。

Afinia

Afinia

#1. Cubeは初心者に向いていそうだけど、スピードの点で評価が低い。1秒間に15立方ミリだ。その速度について具体的にイメージしたい。標準的なサイズのオブジェクトの場合、5分かかるのか、1時間なのか。ざっと教えてほしい。

チェスのコマをプリントするとして、Cubeなら1.5から2.5時間だ。Afiniaはもう少し速くて1時間から2時間。ただし、これは絶対ではない。ソフトウェアでコントロールが可能だ。プリントの品質を調整すれば時間も変わってくる。

#2. 素材とプリントのコストについて。私は135人の子供を受け持っているが、各自が年間に標準的なものを2つプリントするとして、素材のコストはどのくらいかかるだろうか。まったく見当がつかない。

MakerBotは、1年ほど前に、1キログラムのスプール(標準サイズ)でどれくらいプリントできるかという素晴らしい調査を行っている。それによると、50ドルのスプールひとつから、400個のチェスのコマができた。ひとつにつき13セントだ。生徒ひとりが1年間にチェスのコマを2つ作るとすると、材料費は35ドルだ。もちろんこれは大ざっぱな計算だ。プリントのサイズや「スライス」の設定でも変わってくる。

– Eric Weinhoffer

原文