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2015.08.12

MFT2015レポート ― MakinoDigitalWatchがニキシー管腕時計、LED腕時計に続きアナログ時計に挑戦

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ニキシー管を使った時計はそれほど珍しくないが、そのほとんどが置時計。そんな中、昨年のMaker Faire Tokyoで腕に付けられるニキシー管腕時計を展示して注目を集めたのが、MakinoDigitalWatchだ。

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年、月日、時間を表示できるニキシー管腕時計。一応腕に付けられるものの、サイズはかなり大きい

1.2Vの電池を昇圧して使っていることもあり、長時間の表示が難しいこと、そして何より、ニキシー管そのものが大きいため小型化が難しく、腕時計というにはあまりにもサイズが大きいというのが欠点だった。

そこで、次に製作したLED時計では、もっと腕時計らしくするということで、最初にサイズを決めてから設計したとのこと。また、たまたま3Dプリンターが使える環境だったことから、ケースだけでなくベルトまで3Dプリンターで印刷し、小型で軽量な腕時計として完成させた。

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時計らしい円形と、サイドスイッチを備えた腕時計。ケースはベルトと一体型で、3Dプリンターで印刷している


YouTubeにアップされている動作中の動画。側面のスイッチで、表示から時間設定まで行える

そしてさらに新しい腕時計として製作したのが、アナログ時計だ。ただし、普通のアナログ時計ではない。

アナログはアナログでも、アナログ“メーター”を採用

これまでデジタル表示が続いていたこともあって、アナログ時計を作りたいという一心から製作したというのが、アナログ“メーター”を使った時計だ。90度くらいしか針は回転しないが、横のボタンを押すたびに時間、分、秒と切り替えて表示できる。実際の表示は12分割で表示されるので、1メモリで1時間の12時間表示、分では1メモリ5分となる。普通の時計と比べて見づらいのは確かだが、アナログメーターを使うというアイディアをしっかりと実現しているのは見事だ。

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メーターは90度くらいしか回らないため、針が360度回転するアナログ時計とは少し見方が異なる。時計としては少々不便だが、見た目のインパクトでいえばニキシー管腕時計に勝るとも劣らない

実際に開発を開始したのは5月からで、6月中旬にはだいたい完成していたとのこと。今のところ2台しか作っていないが、4人で開発したので、4台は作りたいという話だった。2台目はメモリ表示の色を変えているほか、ケースの前面部を埋め込み式にしているといった違いがある。よく見ると、回路のパターンも若干変わっているようだ。

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メモリやケースが少し異なる2台目のアナログ時計。デザインは少し違うが、横のボタンを押して操作するのは同じ

今後も腕時計を作りたいとのことで、次はどんなアイディアを持っているのか聞いたところ、青白い色がきれいな蛍光表示管を使ってみたいとのことだった。もちろん、他にも面白い表示方法やデバイスがあれば試してみたい、とも。

「かっこいいものを作りたい。面白いと思えるものを作りたい」というだけに、次の作品にも期待がかかる。どんな腕時計ができるのか、今から楽しみに待っていたい。

─ 宮里 圭介