教育やプロトタイピングを目的としていたツール(ArduinoやRaspberry Pi)が、企業における製品開発にも徐々に影響を与えるようになっています。このセッションでは、半導体メーカーが従来顧客とみなしていなかったアーリーアダプターやホビースト、スタートアップなどと生態系を築く方法を議論します。
セッション内容
ハードウェアを構成する部品として半導体は不可欠で、特に多様なフロントエンドデバイスが求められるIoTの領域においてはセンサや無線通信、セキュリティなど活発に新製品が登場しています。そんな中で、従来は大きなメーカーだけを対象にしていた半導体メーカーや商社が、メイカーやスタートアップを対象にした製品やサービスによって新たなチャンネルを開く例が増えてきています。このセッションでは、そうした活動に力を入れているメーカーと商社からその取り組みの詳細を伺いつつ、メイカームーブメントの時代における生態系のあり方について議論を深めます。
スピーカープロフィール
岡田 裕二(株式会社マクニカ イノベーション推進統括部 統括部長代理 )
大学卒業後、コンサルティング会社に勤務した後に、1996年マクニカに入社。シリコンバレーを中心とした海外半導体ベンチャーの国内立ち上げ、マーケティングに従事。2014年メイカーズ支援のためユカイ工学やチームラボと協働して、Mpression for MAKERS及びMacnica Online Storeを立ち上げる。Koshianなどプロトタイピングキットやオンライン技術サポート、メイカー×メーカー量産支援を通じオープンイノベーションによる新たなモノづくりの形をサポートする。
山崎 光男(Nordic Semiconductor ASA カントリー・マネージャー)
Nordic Semiconductor 日本担当のカントリーマネージャー。日本企業にて開発設計業務、ロックウェルセミコンダクター、コネクサントにて無線製品の技術サポートに従事。その後米国および欧州の複数の新規企業にて、ワイヤレス製品(携帯関連・UWB関連など)・ネットワーク製品等で、日本市場の立ち上げに従事し現在に至る。
参考資料(過去記事から)
なぜArduinoが勝利して今も生き続けているのか
参考資料(過去のイベントから)
Maker Conference Tokyo 2013「海外事例から学ぶ、大企業とスタートアップそれぞれのMakerビジネス」
Chris Styles(ARM Principal Applications Engineer)/Eric Pan(Seeed Studio)/坪井義浩(モデレータ、スイッチサイエンス ともだち)
昨今、Arduinoをはじめとした様々なプロトタイピングツールと、それを販売する多数のディストリビューターが登場しています。このセッションでは、大企業という組織の中でMakerビジネスをはじめた方、またスタートアップを設立してMakerビジネスをはじめた方と一緒に、各人がビジネスをはじめたきっかけを通じて、Makerビジネスのありかたのディスカッションを行います。
Maker Confercence Tokyo 2013「Indie Products / Eric Pan」
Maker Confercence Tokyo 2013「Makerフレンドリーな製品をつくる」
村松 一治(ローランド ディー.ジー.株式会社)/宮本 数人(ローランド ディー.ジー.株式会社)/坂巻 匡彦(株式会社コルグ)/小林 茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授、f.Laboプロデューサー)/久保田 晃弘(モデレータ、多摩美術大学教授、ARTSAT、FabLab Shibuya)
パーソナルなデジタル工作機械やネットワークによる情報共有によって、個人のMakerたちがつくる世界がどんどん拡がっています。そんな中、Makerたちが愛するMakerフレンドリーな製品も確かに存在し、その人気が高まっています。ユーザーが各自の使用に合わせてカスタマイズしたり、設計者やデザイナーが予期しなかったクリエイティブな使い方ができる、オープンかつソーシャルな製品の事例を紹介し、これからの製品開発のあり方を議論します。