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2015.10.09

Make: Education Forumにおける39の名言

Text by Nathan Hurst
Translated by kanai

Photo: Becca Henry
写真:Becca Henry

「Make:」は、New York Hall of Scienceにて教育フォーラムを開催した。5つのパネルディスカッションと、ニューヨーク市教育局局長のCarmen Fariñaとの対談から構成されていた。すべてをここでお伝えすることはできないが(下のYouTubeストリームでご覧いただけます)、セッションから拾った意味深いアイデアを紹介したいと思う。みなさんが、身近な人を教育するときに役に立つ言葉をピックアップした。その相手が生徒でも、子どもでも、メイカースペースの利用者でも、またはただの友だちでも、役に立つでしょう。さあ、いっしょに学びましょう。

・「子どもたちが、偉大になるために、偉大なことをするために、誰かの許可はいらないと思える文化を作ってきた」– Divine Bradley(The Future Project 創設者)
・「科学と工学を学ぶ最良の方法は、科学と工学を実践することだ」– Ellen Lettvin(米教育省 Robert Noyce インフォーマルSTEM学習シニアフェロー)
・「明日メイカースペースを立ち上げて、これ以上お金を使わないようにしよう」– David Wells(New York Hall of Science Makerプログラミング・ディレクター)
・「すべての学校のすべての子どもたちは、ネジ回しを手に取るべきだ。もちろん、バンドエイドが必要になる」– Gene Sherman(メイカースペース VOCADEMY、CEO/創設者)
・「技術科の授業は最大の武器となる」 – Gene Sherman
・「私はたしかに混乱していた。子どもたちにもそれが伝わる。それが正直なところだ」 – Jeff Solin(Lane Tech Maker Labディレクター)
・「私たちは教師と協力してきた。彼らも別の教師と協力してくれることを願う」 – Nancy Otero(The Beam Center職業研究開発ディレクター)
・「これは子どもの問題ではない。たいていは大人側の問題だ」 – Divine Bradley
・「教師といっしょに活動することで情熱に火がつく。その流れでプロジェクトが始まる。しかし大切なのは時間への配慮だ。それはみんなが恐れているものだ。カリキュラムをこなさなければならないからだ」 – Maureen Reilly(Marymount School of New York技術科教師)
・「従来型でないCTE(職業技術訓練)教師は、私たちを前へ推し進めてくれる」 – Casey Shea(ソノマ郡教師)
・「昔ながらの方法で何かを教わることが苦手な子どもたちがいるが、彼らはものを作ることから学ぶことができる」 – Jeff Solin
・「どの街にも公立図書館があるでしょう。そこと手を組めば、素晴らしい受け皿になってくれる」– Tim Carrigan (Institute of Museum and Library Sciences上級プログラム責任者
・「もっとも多くの予算をあてがわれたプロジェクトは、子ども向けの本「Stone Soup(「せかいいち-おいしいスープ」)」だ」- Karen Cator(Digital Promise社長兼CEO)
・「場所の問題ではない。それは後の問題だ。技術の問題はその後に来る。とにかく作ることだ」– Tim Carrigan
・「予算の話では、単に誰が小切手を切るかではなく、もっと大切なことを考えなければならない。それは、コミュニティにはどんな人がいるのか、そのコミュニティの中で、私たちはどうクリエイティブになって浸透し、そのスペースが作られ利用されるようになるかだ」 – Jay Melican(Intel Maker責任者)
・「教師にこう尋ねたらいいだろう。教室に必要なものは何かと」 – Cat Allman(Google科学教育およびオープンソースプログラム・マネージャー)
・「学習は、午後3時に終わるようなものではない。9月から6月の間だけ行われるものではない」 – Tim Carrigan
・「一部には、ものに対する予算は十分にあるが、優れた指導者がいない学校がある」- Sonya Pryor-Jones (The Fab Foundation最高実行責任者)
・「私は、学校とか教育という言葉を使うことにためらいがある。私たちは本当の意味で学習について語らなければならない」 – Gregg Behr(Grable Foundationエグゼクティブ・ディレクター)
・「Maker教育に必ず必要な道具などはない。その可能性は非常に幅広い。あなたがいちばん好きなものは?」 – Steve Davee (Maker Education Initiative教育ディレクター)
・「生徒たちが学習に夢中になっていると知ると、親は大喜びする」 – Laurence Cocco(Office of Educational Technologyディレクター)
・「とにかく始める。それを売り込む。プッシュする。教師は規範の中に戻ろうとする。だからつねにプッシュしなければならない。みんなが知っているこのアイデア、手を使って作って学ぶことの大切さを理解してもらえるまでプッシュするのだ」 – Josh Ajima (Loudoun County Public Schools技術資源ティーチャー)
・「私はいつも、学生たちに学ばせるために、ものを作らせた」– Maureen Reilly
・「メイカースペースを作ろうという話ではない。文化を作ろうと言っているのだ」– Maureen Reilly
・「あらゆる形の創造性、あらゆる形の創造物からは、よいものが得られる。ときにはそれらが奪われてしまうこともある。だから、いつも教室にブロックを置いておく。いろいろな種類の楽しいものをだ。そうすれば、子どもたちが何にいちばん興味を持っているかがわかる」 – Steve Davee
・私の方法は、ドッグフードのなかに薬を入れることだ。彼らが本当に欲しいものを与えるついでに、必要なものも滑り込ませるのだ」– Divine Bradley
・「このプロセスに企業の協力は欠かせない。ただ資金を提供してもらうだけではなく、実際の施設を立ち上げ、運営してもらうことが大切だ」 – Luke Bauer (Urban Assembly Maker Academy校長)
・「1000年前はどうしていただろう。簡単だ。師匠を探して、その弟子になるのだ」 – Gene Sherman
・「上司や学校を説得してメイカースペースを作ることができたなら、あとは放課後ずっとその扉を開けておくことだ」 – Gene Sherman
・「STEMに興味を持ち関わりを持つこと。それがSTEM系の授業や職業を追求するうえで重要だ。それが欠かせない」 – Ellen Lettvin
・「子どもたちに何かを教える。するとその子たちは別の子どもたちに教えるようになる。あとは、彼らの自信が高まるのを見守るだけだ」– Kelli Townley(makercamp.com制作ヘッド
・「政治的な支援が得られるかどうかは、私たちのコミュニティ、つまりMakerコミュニティ、製造コミュニティにかかっている」– Sonya Pryor-Jones
・「笑いは伝染すると言われている。私は、創造性も伝染すると思っている。創造的な人たちに囲まれていると、自分はより創造的になれる」– David Wells
・視覚と聴覚で学ぶ人たちは大勢いるが、体で学ぶ人たちも大勢いる」– Cat Allman
・「STEMとMakingの世界では、うまくいかないことに挑戦しなければならない。そしてそれを、よいことと考えなければならない」 – Cat Allman
・「一部において文化の変化が見られつつある。個々の学校だけでなく、博物館や図書館などでもだ」 – Greg Behr
・「100万ドルをかけて新しいフットボール場を建設することは、高校ではそれほど難しいことではない。だから、2〜3千ドルのメイカースペースを作ることが難しいというのはおかしい」 – Tom Kalil(ホワイトハウス科学および技術政策オフィス副ディレクター)
・「がっかりしたければ『技術不足』とググってみるといい。安心したければ『Makerムーブメント』とググってみるといい」– Gene Sherman

訳者から:今さらながらSTEMとはScience、Technology、Engeneering、Mathematicsの頭字語です。つまり、理系。

原文