2015.05.13
MicrosoftとArduinoが共同でハードウェアサポートを発表
Microsoftは、どんどんMakerフレンドリーになってきている感じがするが、今日、彼らの求愛行動はさらに加速し、マイクロコントローラーのメーカー、Arduinoとの2つの新しい共同プロジェクトを発表した。
どちらのプロジェクトも、Windows 10といっしょに、Microsoftのデベロッパーカンファレンス、Buildで発表されたもので、これらによりMicrosoftは、いっそうMakerムーブメントに関わることとなる。
Windows Virtual Shields
ひとつめは、Arduino用Windows仮想シールドだ。これを使うことで、NokiaのLumia携帯電話の内蔵センサーにスケッチからアクセスできるようになる。Arduino Uno、Bluetoothモジュール、対応する携帯電話機があれば、VirtualShieldのライブラリーと関数を使って接続できる。
Windows Remote ArduinoでWeather Stationを走らせているところ(Arduinoを経由している)
MicrosoftのSteve Teixeiraはこう解説している。
Arduino用Windows仮想シールドは、無線プロトコルを使ってWindows 10対応デバイスの驚異のパワーを引き出します。Lumia 530には、Arduinoのシールドに換算して200ドル分以上ものセンサーが組み込まれていますが、そのすべてのセンサーとその機能を、Arduinoを使って、あたかも標準のシールドであるかのように使えるようになります。GPSやウェブ接続やパーシングやタッチディスプレイやスピーチ技術などをArduinoプロジェクトに加えることができるのです。私たちは、Picture the Weatherというプロジェクトを大変に気に入っています。お子さんの絵に命が吹き込まれます。
Windows Remote Arduino
もうひとつは、Windows Remote Arduino。これは、Bluetoothドングルを使って、ArduinoとWindows 10デバイスを無線で接続するというものだ。
Windows Remote Arduinoソフトウェアで、Arduino UNOとLumia(写真には写っていない)をBluetooth接続しているところ
Teixeira はこう説明している。
Windows Remote Arduinoによって、Universal Windows ApplicationからArduinoのコマンドを使い、無線でArduinoデバイスを実行できるようになります。これは、画像処理、音声認識、ウェブパーシング、カメラ、高度な音声パイプラインなど、Windows 10デバイスの機能とArduinoの現実世界とのインタラクティブ機能を合体させるものです。私たちのBasic Windows Remote Arduinoプロジェクトを見てください。この能力をみなさんのプロジェクトに役立てる方法がわかります。
Buildの参加者の注目を集めるArduinoのブース
これは両方の会社にとって大きな動きとなる。Arduino は世界最大のソフトウェアメーカーからサポートされる。彼らの十年来のミッションが達成されたのだ。一方、Microsoftは、熱気にあふれ成長を続けるプロトタイパーのコミュニティに新たなつながりを持つことができる。新型のRaspberry Pi 2 Model BとMinnowBoard Maxの対応と並んで、これは、ソフトウエアと同じぐらい伸縮可能で簡単な開発をハードウェアでも行えるようになりたいという彼らの願望を示している。
[原文]