2008.09.24
IC誕生50周年記念
集積回路が生まれて今日で50年を迎えた。 – とても110010歳には見えません。 /.より。
テキサスインスツルメンツ社においてJack Kilbyが初めて集積回路のデモを行ってから50年になります。
この集積回路の発明がなかったら、現在のコンピューターは、ピカピカに磨かれた真鍮のツマミが並ぶ巨大なマホガニーのキャビネットに収められていたか、手ではんだ付けされたトランジスターが並ぶ大きな箱に収められていたことでしょう。集積回路、つまりチップに感謝しましょう。今日で50歳の誕生日です。
最初のマイクロチップ(写真)は、1958年9月12日にテキサスインスツルメンツの社員、Jack Kilbyによって公開されました。見た目は冴えませんが、テキサスインスツルメンツによると、Kilbyは常日頃こう回顧していたそうです。40年以上にわたって、これが最初の集積回路だと世間に目に触れることがわかっていたなら、もっと「かわいく」作っていたのに、と。しかし、このチップはデモ会場できちんと作動し、オシロスコープに正弦波を表示させました。
集積回路本体は、ガラスのスライドの中央に置かれたゲルマニウム片で、サイズは、約11ミリ×1.5ミリ。そこからリード線が数本出ており、トランジスター1個、抵抗数個、コンデンサー数個からなる、現代の標準から見れば原始的なものですが、これが大規模なチップの大量生産という道を拓き、より多くのトランジスターを、手ではんだ付けするという難しい作業を経ることなく、いくつでも集積させることを可能にしたのです。
– Phillip Torrone
[原文]