2016.10.25
Commodore 64の超小型エミュレーター
Commodore64は34年前に発売された。1995年に生産が終了したが、今でも、とくにレトロゲーマーの間で強い人気を誇っている。また、無数のクローンが存在し、Commodore64から派生したシステムやエミュレーター製品も多くある。なかでも小さいのが(世界最小と謳われているが)StaringLizard(Mathias Edman)が開発したMEMWA2 c64 Emulatorだ。
MathiasはMEMWA2を、カスタムデザインの6層プリント基板を用いて、65×45×20ミリというサイズに収めた。これには、STMicroelectronics MCU(Arm Cortex-M7 @ 216MHz)、256MBのAlliance Memory DRAM(200Mhz、64Mbit、FBGA)、そして、音声と画像を無線で出力するためのアナログHDMIトランスミッターが搭載されている。
これには音声コネクター、microSDスロット、HDMIコネクター、USB Type Aマイクロコネクター、2つのDSUB9ジョイスティックポートも搭載されている。 基本的に、Commodore64をエミュレートするのに必要なものはほとんど揃っている。このエミュレーターのMCUは、名目上のフレームレートに合わせるために216MHzで作動させる必要があり、それにはソフトウェアが不完全なのだ。まだいくつかバグがある。でも、バグのないソフトウェアなんてないよね?
Mathiasは、2015年にMEMWA2でKickstarterキャンペーンを行ったが失敗している。目標の3,500ドルに達しなかったのだが、そんな逆境にも負けずに頑張っている。真のMakerとして、彼はデザインを見直し続け、ソフトウェアの更新も続け(更新ソフトウエアはこちら)、MEMWA2をより安定させ、より多くのゲームがプレイできるようにしている。プレイできるゲームには「Boulder Dash」、「Commando」、「Bubble Bobble」、「Paradroid」、「Giana Sisters」などがある。
詳しいことは Staring Lizardのサイトを見てほしい。
[原文]