2009.12.17
みんな製造業者になれる
Chris Anderson(DIY drones代表、Wired編集長、Make英語版 vol.19に執筆)は、“Atoms are the New Bits”(原子が次なるビットになる)の方向で動いている。- 彼の話をまとめてみた。なかなか面白い。
- ウェブ革命は世界を変えた。Andersonはこう語る。「今、新しい製造の時代に入りつつある。アナログであることと製造の世界についてずっと考えてきた」
- 製造業は、ウェブで試された数々の技術を取り込もうとしてる。
- 製造用のツールはどんどん民主化されている。3Dプリンターは現在750ドル程度で買える。Andersonも自宅の地下室に1台持っている。レーザーカッターと電子回路も、国際的な工業技術を使って自家用に作ることもできる。
- 大量生産したければ、世界中どこからでも中国の工場が対応してくれる。Andersonはこう話す。「私はワンクリックで中国のロボットを動かすことができる。こうした工場は、小さな企業と仕事をしたがっている。それだけ彼らは柔軟であり、マージンも大きいからだ。ソニーが使ってるのと同じ工場にもアクセスできる」
- さらに話は続くが、彼の話の最大のポイントは、製造に関するバリアは崩壊しつつあるということだ。私たちみんなが、製造業者になれる。形のあるロングテール製品が実現する。
– Phillip Torrone
訳者から:アメリカでは個人向けの製造代行サービスがどんどん登場しているよね。貿易や製造をやっているボクの友人は、なんでも思いついたものを中国に発注すれば、1週間でプロトを上げてくると言っている。日本の小さい工場でも、そんなサービスを始めてくれないかしらね。小口の製造代行を柔軟に。Atoms are the New Bitsというのは、Chris AndersonがSupernovaでの座談会で行ったスピーチ。原子を直接操作して物を作るのが次なるフロンティアだという考え。
[原文]