2011.09.16
ハイブリッドアートラボ – 9/17~11/23まで府中市美術館で開催
身のまわりのデジタル機器を用いたものづくり(デジタルファブリケーション)が広く普及し始める中、コンピュータグラフィックスやデジタル映像が美術のかたちを大きく変貌させたように、美術造形そのものに大きな変貌がこれから起こりうる状況がみえつつあります。
このような大きな変化を前に、デジタルファブリケーションによる造形表現に取り組み始めた、先駆的な作家を公開制作に迎え、多摩地区を中心に活動する新進作家や市民による「クルー」とともに、新たな造形とものづくりの可能性を実践して行く制作プログラムです。
会期中、美術館にテンポラリーなラボが誕生、デジタルファブリケーションを実現するカッティングマシーンや3Dプリンタを用意します。身の回りのデジタル機器を用いることで、ひとりひとりの創作と美術制作を拡張する可能性を実感することが出来る、新しいタイプの公開制作です。
会期中は、さまざまなワークショップやシンポジウムが行われるとのこと。その一部を紹介します。ワークショップの申し込みの方法など、詳しいことはサイトにてご確認ください。
ワークショップ「編みぐるみでスマートフォンケースをつくろう(携帯電話も可)」
日時:9月25日(日曜日)午後1時から4時まで
対象・定員:小学5年生以上20名(抽せん)
費用:300円(材料費)
内容:編みぐるみで、参加者が持参したスマートフォンや携帯電話に合わせたケースを作ります。
講師:力石 咲(ハイパーニットクリエイター)
ワークショップ「CASA(傘)で小物入れをつくろう」
日時:10月10日(月曜・祝日)午後1時から4時半まで
対象・定員:小学生以上20名(抽せん)小学生は保護者同伴
費用:300円(材料費)
内容:デジタルカッティングマシンで型紙をつくり、参加者がそれぞれカスタマイズして、オリジナルのデザイン小物を作ります。素材として、美術館で集めた使用済みの傘を使います。
講師:HOUKO(CASA PROJECT、デザイナー)
ワークショップ「(ほぼ)なんでも作るワークショップ!(ただし美しいもの)」
日時:11月13日(日曜日)午後1時から4時半まで
対象・定員:高校生以上20名(抽せん)
費用:300円(材料費)
内容:デジタルカッティングマシンで紙を切り抜いて美しい形を作ります。思わぬ美を再発見できるかも。デジタルファブリケーションによる新しい造形体験。
講師:久保田晃弘&FabWorks(FabLab Japan)
オープニングシンポジウム「デジタルファブリケーションの先駆者たちが語る可能性」
日時:9月19日(月曜・祝日)午後2時から4時半
出演:田中浩也(FabLab Japan)、松井茂(詩人)、久保田晃弘(メディアアーティスト)
アーティストトーク「デジタルファブリケーションがもたらす美とものづくりの可能性」
日時:10月30日(日曜日)午後2時から4時
出演:久保田晃弘(メディアアーティスト)、岡田智博(アートプロデューサー)、井出洋一郎(当館館長)ほか
会期:平成23年9月17日(土)〜11月23日(水・祝)
会場:府中市美術館公開制作室 東京都府中市浅間町 1-3
交通:京王線府中駅より「ちゅうバス(多磨町行き)」「京王バス(武蔵小金井駅行き)」にて7 分、JR中央線武蔵小金井駅より「京王バス(府中駅行き)」にて15 分
地図:http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/access/
HybridAatLab