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2012.10.12

鳥載カメラ

Text by kanai


Winged Migration(邦題「WATARIDORI」) というドキュメンタリー映画を覚えているだろうか? 鳥たちを幼いころからウルトラライトプレーンに慣れさせてガンの渡りの様子をフィルムに収めたというものだ。鳥たちは、飛行機を群れの仲間だと思っていた。そして今、映画製作者、John Downerは、航空写真を次なるレベルに引き上げた。鳥にカメラを取り付けるという方法でだ。
彼の作品「Winged Planet」は、Discovery Planetで放映される(編注:米国では10/6に放映済)。その予告編がすごい。



いったい、どうやったのだろうか? Popular Photography Magazine誌に掲載されたJohnのインタビューから少し抜粋しよう。

まずは、最高性能で、もっとも小さいHDカメラを軽量化する必要がありました。基本的に、回路基板、チップ、レンズ、バッテリーだけにしました。できる限り軽くしなければなりません。しかし、スローモーション撮影の機能も必要です。通常の25fpsではなく、50fpsで撮影したかったからです(アメリカの標準では30または60fps)。鳥が自然に飛行できて、違和感がないように、カメラとマウントを作る必要がありました。
非常にワイドなレンズも必要でした。鳥の目から見た光景だけでなく、フレームに鳥自身も映るようにしたかったのです。ぐるりと見渡せる景色に鳥の翼も映り込みます。大変な挑戦でした。最初の2年間は実験すらできませんでした。技術が進むのを待って、最後の2年間で撮影しようと決めました。それがよい結果を生んだのだと思います。

どんな映画に仕上がっているんだろう。
– Stett Holbrook
原文