Electronics

2014.07.17

BLEプロトタイピングを手軽にしてくれる mbed HRM1017

Text by Takumi Funada

mbed_hrm1017

Bluetooth Low Energy(BLE)を使ってネットワークにつながるものをプロトタイピングしたい、というときの選択肢はだいぶ増えました。日本国内では、まずユカイ工学の”Konashi“がオススメ。マイコンを使わないのでファームウェアを書く必要がありません。iPhoneやiPadのIOボードとして簡単に使うことができます。

では、マイコンの自由度とパワーが必要なときはどうしましょう? 最新の選択肢”mbed HRM1017“に検討の価値アリです。

mbed HRM1017の開発者、坪井義浩さんにポイントをまとめてもらいました。「そもそもmbedって何だったっけ?」という方のために、まずはそのあたりから。

「オンラインコンパイラで開発できて、ドラッグアンドドロップでプログラミングができる、つまりツールをインストールしたり、デバッグアダプタを用意したりする必要がないお手軽さがmbedの特徴です」「7月23日からはmbed HRM1017も他のmbed互換ボードと同じように、USBでパソコンにつなぐだけで開発を始めることができます」

mbed HRM1017はホシデンのHRM1017というモジュールを搭載していて、高性能なARMマイコンと国内の基準に適合するBLE通信機能を同時に使うことができます。このHRM1017の登場がきっかけとなりました。

「ぼくが触りたいと思えて、みんなにも手軽に触って貰えるmbedで、工事設計認証(いわゆる技適)付きのBLEモジュールを持つ基板、ということでmbed HRM1017という答えが出ました」

最初のロットは予想以上の「猛烈な勢い」で完売してしまったとのこと。現在、増産の体制が整いつつあり、すぐにも在庫は回復する見込み。

使い方の概略を知りたい人はまずスイッチサイエンスのブログを読むといいでしょう。iPadにサクッと接続しています。

mbed HRM1017とiPadをBLEで接続してみた!

プログラミングに必要な情報はmbed.orgにまとめられています。サンプルプログラムを自分の開発環境にインポートしてすぐに試すことができます。

mbed HRM1017をはじめよう

ボードの購入については次のページからどうぞ。

mbed HRM1017