2014.07.28
PopPet:19歳のMakerが作った表情のあるロボットキット
PopPetは、DIYのArduino互換のオープンハードウェアのロボットキットだ
Jaidyn Edwardsは、ロボット工学、Arduinoプロジェクト、3Dプリントに特化したウェブサイトとYouTubeチャンネルを運営している。彼はLet’s Make Robotsコミュニティの活発なメンバーでもあり、そこで自分が習った知識を人々に伝えている。Jaidynは地元の小学校で子どもたちのロボットの作り方も教えている。
Duino Roboticsの創設者でPopPetの開発者、Jaidyn Edwards
「小学校にロボットクラブはありませんでした」と Jaidyn は話す。だからこそ、子どもたちにロボットを教えようと頑張っているのだろう。今なら、彼には教えるだけの知識がある。
「私は、Arduinoとロボット工学に関するYouTubeビデオの製作を始めました。そして小学校に戻ってロボットクラブを作りました。そのクラブで求められるロボットを開発しようと考えたのです」とJaidyn。
そうして、これまででもっとも力の入ったプロジェクト、PopPetが始まった。このかわいらしいロボットキットは、現在、Kickstarterキャンペーンで順調な滑り出しを見せている。
「最初の計画は、子どものためのロボットキットを作ることでした。子どもたちに身近に感じてもらうためには、個性を持たせる必要がありました。しかも、安くて、簡単に作れて、拡張性があることも重要でした」とJaidynは話す。
その結果、キットは、Jaidynが思っていたより、より多くの人を惹きつけるものになった。ロボット愛好家たちからも、作りたいという声が上がったのだ。
PopPetの心臓部はArduino互換ボードだ。MDFをレーザーカットして作った小さなシャシーに取り付けられる2つの車輪は、小さなサーボのケースに入った小型のギヤードモーターで駆動される。安価な超音波センサーでナビゲーションと障害物の検知を行う。
PopPetの内部を横から見たところ。必要な部品はこれだけだ。拡張のためのスペースもある。
PopPetでもっとも特徴的な部分は、顔の形のフロントパネルだ。ここに自分の個性を活かすことができる。気に入らなければ、パネルを交換すればよい。これをオープンソースハードウェアなので、顔のプレートを自分でデザインすることも可能だ。
Jaidynの長期的な目標は、ロボットキットを開発し、教え、より多くの子どもたちをロボット工学に誘い込むための事業を展開することだ。彼はPopPetの開発を続け、学校に導入させたいと考えている。これを学校の授業で使うためのカリキュラム作りも計画している。さらに、もっと小さな子どもたちにも作れるように改良をしていくという。もっと作りやすく、改造しやすくする。3Dプリントのシャシーのプロトタイピングもいくつか作った。
Kickstarterの後は、PopPetのシャシーのデザインを無料で公開する予定だ。携帯電話のホルダー、GoProのカメラマウント、カップホルダー、交換用車輪、交換用顔のプレートなどのアドオンもデザインする。それらは PopPetのウェブサイトで安く(1ドルから5ドル程度で)販売されることになる。これらの部品はPopPetの重要部品ではないが、カスタマイズの幅を広げるものだ。アクリル製のプロトタイプも開発している。こちらはもっと安くなり、シャシーのデザインはより自由度が増すはずだ。
発売を待てない人は、また彼の計画を援助したいと思う人は、Kickstarterで寄付をしてほしい。
– Andrew Terranova
[原文]