2014.11.07
HPが3Dプリンター「Multi Jet Fusion」を発表
写真:3Dprint.com
HPは、独自ハードウェアでの3Dプリンター市場への参入を予告していたが、本日、その実物が明らかになった。業務用の3Dプリント産業をターゲットにしたMulti Jet Fusion Printerだ。
HPはプリント業界の新参者ではない。独自の技術やアイデアをその分野に提供している。そのプリンターは、結合剤と粉体を使う方式なのだが、数種類の結合剤を用いることで、大まかな構造と表面のディテールを作り出すという。フルカラーでのプリントが可能で、複数の素材の組み合わせを試すことができる。
また、競合他機種と比較してプリント速度が高いとのことだ。最大で10倍も速くなるという。3Dprint.com の記事によれば、通常の積層式プリンターで83時間、レーザー焼結式プリンターで38時間かかるものが、Multi Jetなら3時間でプリントできるとHPは話しているという。
HPによると、解像度は20ミクロン。標準的なレーザー焼結式プリンターの場合、解像度は200〜400ミクロンだという。
発売は2016年を予定している。
発表会に参加したGizmodoによるプリントの写真。
写真:Gizmodo。プリント・イン・プレースされたゾウのプリント。表面は荒れて見えるが、全体の大きさが不明だ。
写真:Gizmodo。このプリントには目を見張るものがある。
– Caleb Kraft
[原文]