Electronics

2015.02.18

Arduino IDE 1.6登場

Text by Alasdair Allan
Translated by kanai

The new Arduino IDE showing off the new board detection feature — boards are detected and listed on 'Port' menu along with the serial associated port.
新しくなったArduino IDEには、ボード検出機能が付いた。さらに、それに対応するポートもPortメニューに表示される。

2年をかけて開発された新しいArduino IDE Ver 1.6が公開された。これだけ時間が空いてしまったため、改良点はかなり多い。

  • 複数のプラットフォームに対応。
  • ボードは自動検出され、シリアルポートと共にPortメニューに表示される。
  • ドライバとIDEはWindowsとMacOSXの署名入りになった。
  • 処理速度の向上。
  • スケッチのコンパイルおよびアップロードの際に自動保存。
  • シリアルモニターを大幅に改良。
  • 複数のタブ間での検索と置き換え。
  • 多くのArduino APIライブラリを改良(String、Serial、Printなど)
  • ツールとツールチェーンの改良(avr-gcc、arm-gcc、avrdude、bossacなど)
  • コマンドライン・インターフェイスを追加。
  • IDE上でスケッチのサイズと静的RAM消費量をレポート。
  • エディタに行番号を表示。
  • 長いメニューはスクロールが可能に。
  • ネットワーク経由でのアップロード(Yún)。
  • ハードウエアシリアルを改善。
  • USBの安定性と性能を改善。
  • SPIライブラリは“transactions”に対応。
  • サードパーティーのハードウェアメーカーのconfigurationファイルへの対応を改善。
  • ボードの設定を含むサブメニューを定義可能に。
  • Leonardo、Micro、Yúnでの4つのアップロードに関する問題を解決。
  • Arduinoで作られたライブラリを改善。
  • ユーザーインターフェイスにあった多くの小さなバグを修正。

しかし、これらの改善や修正は細かいことに見えるかもしれないが、これが大きな変化をもたらす。

「もっとも大きな変化は、マルチプラットフォームの対応、プリプロセッサーの再構築、そしてシリアルの改善でしょう。しかし、小さなものの積み重ねも馬鹿になりません。Sketchメニューには「Add Library」が追加されました。行番号の表示や、一部のエラーメッセージも改良しました」 — Tom Igoe(Arduino Team)

コンピューターに同時に複数のArduinoを接続して作業することが多い私がもっとも喜んだ点は、接続したボードのタイプをIDEが自動検出して、対応するシリアルポートと一緒にメニューに表示してくれるところだ。

「ひとつ、今回の公開で私がうれしく思っていることは、コミュニティから寄せられた改善が非常に多かった点です。開発者たちは、このところ大変に生産的になっています。主開発者である(Cristian MaglieとFederico Fissoreは、開発者たちから上げられてくるフィードバックやパッチの対応に追われています」 — Tom Igoe(Arduino Team)

最新版はすでにダウンロードできるようになっている。何か問題があったら、GithubまたはArduinoフォーラムに報告してほしい。彼らはすでに 1.6.1にとりかかっているからね。

原文