新しくなったArduino IDEには、ボード検出機能が付いた。さらに、それに対応するポートもPortメニューに表示される。
2年をかけて開発された新しいArduino IDE Ver 1.6が公開された。これだけ時間が空いてしまったため、改良点はかなり多い。
- 複数のプラットフォームに対応。
- ボードは自動検出され、シリアルポートと共にPortメニューに表示される。
- ドライバとIDEはWindowsとMacOSXの署名入りになった。
- 処理速度の向上。
- スケッチのコンパイルおよびアップロードの際に自動保存。
- シリアルモニターを大幅に改良。
- 複数のタブ間での検索と置き換え。
- 多くのArduino APIライブラリを改良(String、Serial、Printなど)
- ツールとツールチェーンの改良(avr-gcc、arm-gcc、avrdude、bossacなど)
- コマンドライン・インターフェイスを追加。
- IDE上でスケッチのサイズと静的RAM消費量をレポート。
- エディタに行番号を表示。
- 長いメニューはスクロールが可能に。
- ネットワーク経由でのアップロード(Yún)。
- ハードウエアシリアルを改善。
- USBの安定性と性能を改善。
- SPIライブラリは“transactions”に対応。
- サードパーティーのハードウェアメーカーのconfigurationファイルへの対応を改善。
- ボードの設定を含むサブメニューを定義可能に。
- Leonardo、Micro、Yúnでの4つのアップロードに関する問題を解決。
- Arduinoで作られたライブラリを改善。
- ユーザーインターフェイスにあった多くの小さなバグを修正。
しかし、これらの改善や修正は細かいことに見えるかもしれないが、これが大きな変化をもたらす。
「もっとも大きな変化は、マルチプラットフォームの対応、プリプロセッサーの再構築、そしてシリアルの改善でしょう。しかし、小さなものの積み重ねも馬鹿になりません。Sketchメニューには「Add Library」が追加されました。行番号の表示や、一部のエラーメッセージも改良しました」 — Tom Igoe(Arduino Team)
コンピューターに同時に複数のArduinoを接続して作業することが多い私がもっとも喜んだ点は、接続したボードのタイプをIDEが自動検出して、対応するシリアルポートと一緒にメニューに表示してくれるところだ。
「ひとつ、今回の公開で私がうれしく思っていることは、コミュニティから寄せられた改善が非常に多かった点です。開発者たちは、このところ大変に生産的になっています。主開発者である(Cristian MaglieとFederico Fissoreは、開発者たちから上げられてくるフィードバックやパッチの対応に追われています」 — Tom Igoe(Arduino Team)
最新版はすでにダウンロードできるようになっている。何か問題があったら、GithubまたはArduinoフォーラムに報告してほしい。彼らはすでに 1.6.1にとりかかっているからね。
[原文]