Electronics

2015.07.06

littleBitsが4420万ドルの投資を受けて新体制に

Text by Sophia Smith
Translated by kanai

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ニューヨークに本社を置くLittleBitsは、オープンソースハードウェアのスタートアップで、モジュールを磁石でつないで回路を作るキットを開発しているが、このたび、DFJ Growthをはじめ、Morgan Stanley、Grishin Robotics、Wamda Capitalといったベンチャーキャピタルから4400万ドルのシリーズBの投資を受けた。Makerムーブメントでは最大級のラウンドだ。これは、すでに利益が見込める企業として知られているlittleBitsに、さらなる飛躍をもたらすだろう。

4年前のWorld Maker Faire New York 2011でスタートしたlittleBitsは、非常に多くのキットや拡張パック、それに自分で「ビット」を開発して販売までできるツールを開発販売してきた。今回の投資の前までに、1500万ドルの投資を受けていた

以前に投資した企業には、今回の投資に加わった Foundry Group、True Ventures、Khosla Venturesなども含まれている。

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このシリーズBの投資とともに、新しいメンバーも加わった。MakerBotの元CEOであるJenny Lawtonは、最高戦略責任者に就任。DFJ GrowthのBarry Schulerも役員に加わった。レゴの重役であったPaal Smith-MeyerとChristian Thor Larsenは、グローバルな製造とマーケティング拡大の戦略委員会のメンバーとして雇い入れられた。MakerBotからはもう一人、R/GAにも属していたJoey Nealはユーザーエクスペリエンスとデジタル製造の副社長に、そして、Pluribus Networksの経営副社長であったShirish Joshyがサプライチェーン副社長にそれぞれ就任した。

このチームは、シリーズBの投資を受けて大きな計画を立てた。理系(アートも加えた)教育を世界に押し広めるというもので、新しい企業戦略を打ち出した。littleBitsはまた、Barnes & Noble Storesとアメリカ国内での店舗販売の契約も結んだ。

ハードウェアスタートアップの世界では投資話は珍しくないが、littleBitsの勢いはすごい。この勢いでいかにして理系教育の充実とハードウエアの民主化に貢献していくのか、そこに注目したい。

原文