2015.09.25
Raspberry Piの週末用プロジェクト5本
最新のRaspberry Piプロジェクトをいくつか紹介しよう。どれも土日だけで終わってしまう程度の軽いものだ。手の早い人なら、すべてを月曜日までに作れてしまうかもしれない。
さあ、Raspberry Piを取り出して、部品をかき集めて、メイキングを始めよう!
セキュリティー
セキュリティの甘さから発生する事件が絶えないが、インターネットのトラフィックをロックするというのはどうだろう。DIY Pi TOR & VPNルーターで匿名ブラウズを行い、自分のトラフィックを見えづらくする。Tony Gaitatzisのこのプロジェクトは、1時間か2時間で終わってしまうので、週末にはもってこいだ。
インターネットのセキュリティはあまり気にしていないという人は、もっとクラシックなセキュリティシステムはどうだろう。遠隔操作のカメラだ。ソフトウェア開発と3Dプリントが合体したプロジェクト、“Raspberry Eye”リモートサーボカメラは、ペットや家の監視に使える。ウェブカメラ(Linux対応のカメラならほとんどなんでもいい)、サーボ2つ、3Dプリントしたジンバルを使う。作者はMatt Stultz。新しい視点が備わるよ。
3Dプリンターを持っていない場合は、外へ出て近くのメイカースペースを探してみよう。
作業場を楽しく
Appleのファンだが最新ギアにお金を使いたくないという人は、すでに持っているものを活用するプロジェクトはどうだろう。Raspberry Pi AirPlayスピーカーだ。Airport Expressの機能を真似るものだが、価格はほぼ3分の1。Adam Burkepileの作り方の解説も非常に丁寧なので、ステップごとに確実に作れる。
マルチリンガル Pi
Dave Conroyのユニバーサル・トランスレーターは、APIの世界に浸れる素晴らしいプロジェクトだ。GoogleとMicrosoftのテキスト読み上げ機能と音声認識機能を利用する。この小さい基板の中に、数百もの言語の組み合わせを設定できる。残念ながら、その中にはクリンゴン語が入っていない。誰か、そこをハックできたらすぐに知らせてほしい。
自転車を楽しく
かっこいい自転車を持っていたら、Matt Richardsonのサイクルチェイサーはどうだろう。小さなプロジェクターと大きなバッテリーとPiとホール素子を使って、自転車の速度に合わせたリズムで短いビデオを投影するというものだ。非常にハックしやすいというのも、いいところ。
ストック映像のエドワード・マイブリッジの馬が走るフィルムを使ってもいいし、自分で映像を用意してもいい。アニメーションGIF形式の映像で地面にライトペイントできる。このプロジェクトの基本となっているコードは、openFrameworks。週末たっぷり楽しめるツールキットだ。さらに、新しいセンサー(加速度センサーやGPSなど)を追加して、さらに高度なプロジェクトにできるようになっている。改造したら、ぜひ教えてほしい。
クリプト通貨をトラッキング
もともとは、Weekend Projectの打ち合わせ中に、Emmanuel MotaとWynter Woodsと私で考えたプロジェクトだ。私はこのクリプト通貨トラッカーのアイデアはいけると感じた。じつにシンプルなのだが、ある意味実用的なデバイスだ。これは、Dogecoin、Litecoin、Bitcoinという3つのメジャーなクリプト通貨に対応している。
これにサーボを追加して、通貨がある程度溜まったら何かが動くとか、売りを警告するブザーを鳴らすなど、いろいろ改造できる。いずれにせよ、このプロジェクトはBloombergの端末よりずっと安いし、何より作るのが楽しい。
[原文]