Electronics

2016.05.26

昔のMacの顔をしたRaspberry Pi 16個入りのスーパーコンピュータ

Text by Takumi Funada

piclside

Kosaka Kimioさんのスーパーコンピュータが完成に近づいてきたようなので紹介します。Macintosh Classic IIのケースにRaspberry Pi model Bを16個、8インチ液晶ディスプレイ、16ポートLANスイッチそして電源を組み込んで、クラスターマシンとして蘇らせるプロジェクト。ケースを閉じた状態を前から見ると、古いClassicを大事に使っている人なんだな、と思いそうですが、なかをみるとRasPiがぎっしり詰まっているわけです。工作の過程はブログにまとめられています。

kosakalab - MacBerry Pi Cluster

piclfr

緻密な工作技術に裏付けされていることがわかります。さて、Kosakaさんはなぜこのようなコンピュータを作ろうと思ったのでしょうか?

RasPiでクラスタマシンを作った動機は、スパコン(並列計算機)がどうやって動いているか知りたかったからです。本などを読んでも全然わからなかったので、作ってプログラムして動かせば分かるようになるだろうと考えた次第です(が、現状は、なんとなく分かったレベルですが……)。

old macの筐体に組み込んだ動機は、80%は自己満足のネタ工作で、20%はコンパクトなオールインワンのクラスターマシンが欲しかったからです。簡単に持ち運べて出先のLANにつなげばすぐに並列計算プログラミングの環境が立ち上がるので、「並列計算機入門」「スパコン入門」などの出前セミナー・授業で利用できるのではないかと思っています(スキルが授業実施レベルにまで達していないので当面は自主勉強用です)。

なるほど。並列プログラミングのセミナーに出席したら、先生が古いマックをぶらさげてやってきた……なんてことになると面白いですね。