Electronics

2016.08.31

5ドルのOmega2ボードがストレッチゴールを突破、IoTへの強力なパンチ力

Text by Cabe Atwell
Translated by kanai

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Onionの新しいOmega2 Kickstarterキャンペーンは、すでに大成功を収めている。これは5ドルのLinux対応、IoT(モノのインターネット)コンピューター、Omegaのアップグレード版だ。1万5000ドルのゴールに対して、これまでに30万ドルを集めた。このシングルボードのコンピューターは非常に柔軟性が高く、Omegaとの後方互換性もある。Arduinoプラグインもあり、Wi-FiとBluetoothが内蔵され、高い接続性を誇る。

Onionは、Omegaシングルボードコンピュータープラットフォームを、とくにネットワークに接続する目的で開発した。Omegaの大成功の後、OnionはOmega2の開発を開始した。より多くのRAMとストレージを搭載し、値段は5分の1となった。5ドルで、Onionは、ハードウェア開発を、誰にとっても簡単で安価なものにするという使命を果たした。

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Omega2は非常に小さい。Raspberry Piの4分の1、Arduino Unoの3分の1の大きさだ。このサイズで、ほとんどのDIYハードウェアと市販の製品に対応している。買ってきたばかりで、すぐに完全なLinux OSを走らせることができ、さらに、内蔵Wi-Fi、フラッシュストレージ、Bluetooth、セルラー機能を内蔵しているため、本当に箱から出してすぐに使えるのだ。

このコンピューターは完全なLinuxを走らせることができるので、デスクトップコンピューターと同じように使える。アプリにも対応する。自分で開発したければ、OnionのSDKアプリ開発プラットフォームも用意されている。自分で作ったアプリをOnion App Storeで公開できるほか、他のOnionコミュニティのメンバーが開発した楽しいモジュールを検索することもできる。

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Omega2でもっともクールな機能は、あらゆるプログラミング言語に対応していることだ。PHPでも、PythonでもNode.jsでもRubyでも、その他の言語でも、Omega2で使える、なので、アイデアをすぐにでも実現できる。さらに言うなら、Apacheオープンソースウェブサーバーにも対応している。

加えて、これはOnion Cloudとの互換性もある。Omega2はこのプラットフォームとシームレスに同期し、ステータスの更新やソフトウェアのアップブレードを無線で、リアルタイムに受けることができる。これによりOmega2は拡張性を持つこととなり、もうひとつのOmega2ボードと接続してメガボードを形成することが可能になっている。また、Arduinoプラットフォームにも直接接続ができる。Wi-Fi 802.11 b/g/n、2G/3G Cellular、Bluetooth 4.0、GPSに対応しているので、もうつながっているも同然だ。

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Onionからは、2つのバージョンのOmega2が提供される。オリジナルとOmega2 Plusだ。メモリーとストレージが2倍になっている。Omega2 Plusには、MicroSDスロットも装備されている。Omega2は、580MHz CPU、64MB RAM、16MBのストレージがある。Omega2 Plusはメモリーとストレージが2倍だ(メモリー128MB、ストレージ32MB)。また、Onionは、カスタムボード製作のための大量の追加パーツが用意されている。拡張ドック、パワードック、拡張ケーブル、Ethernetプラグイン、Hologramセルラー拡張パックなどのサードパーティー性互換ボードといった具合だ。

Onionは30万ドルのストレッチゴールを設定している(すでに達成しているが)。これに到達するとプロジェクト電子ブックがもらえる。これは重要だ。アプリケーションノート、作例、プロジェクトのコレクションがなければ、開発ボードは使えないからだ。価格、サイズ、サポートすべてよし。これは買いだ。

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