フジモックフェスでは、富士山麓の森に分け入り、木こり直伝で森で木材を調達するところからはじまります。3部構成のこのプログラムは、約5ヶ月の間に様々なスキルを身につけていきます。森のセッションでは、木こり体験、自然ガイドによる生態系について、木材の乾燥と製材。そして、鎌倉セッションでは、デジタル工作機械での加工技術やセンサーを扱ったモノづくりなどを学んでいきます。最大の特徴は、木材の新しい可能性をテクノロジーを用いて探求していくことにあります。アナログ、デジタルを両使いし、常識にとらわれない自由な発想で試行錯誤していきます。
“テクノロジーを用いて、森と生活の新しい関係をつくる” ユニークなイベント、 FUJIMOCK FES(フジモックフェス)について、運営に携わるファブラボ鎌倉の渡辺ゆうかさんにメールインタビューで伺いました。
フジモックフェスというのはどんなイベントなのでしょうか。
フジモックフェス は、富士山麓の間伐材で、モックアップ(アイデア模型)をつくるフェスティバルです。デジタル工作機械が普及し「つくるひと」が増えるからこそ、森と生活をゆるやかにつなげる取り組みです。
このイベントをはじめた理由、きっかけについて教えて下さい。
日本が世界有数の森林大国にも関わらず、林業全体が衰退しています。変化球だとしても、ひとりひとりのMaker(モノをつくるひと)の力によって何か森を元気にしていく活力を生み出していきたいと思っていました。2012年、自然学校の先駆けであるホールアース自然学校とファブラボ鎌倉が出会い、このプロジェクトがはじまりました。今年で5年目になります。
フジモックフェスの一番のおすすめポイントは何でしょうか。
なんといっても、木こり体験を本物の木こりと一緒に体験できること。そして、自然体験からテクノロジーを用いた木工加工など、分野を横断したものづくりに一定期間取り組むことにあります。
今回『子どもが体験するべき50の危険なこと』に触発された運営が行われているとのことですが、どのようなことなのでしょうか。
本イベントでは、危ないことばかりです。木を切ったり、ノコギリやナイフを使い加工をします。きちんと「危ないこと」を経験することも、ものづくりの一環だと私たちは考えています。
こちらはFUJIMOCK FESから生まれたワイヤレス充電規格Qiに対応したチャージャー「Kikori Charger」。作り方はKikoriClock(Fujimock 2014)にて紹介されています。
詳しい内容、日程、参加費などはウェブサイトにてご確認ください。