2016.11.04
ゆれる力で電波を飛ばす振動発電無線タグ開発キット
モノワイヤレスの新しい無線タグ開発キットTWE-LITE SWING(トワイライト・スウィング)は、振動を電力に換えて電波を飛ばす。無線マイコンTWE-LITEにエナジーハーベスト技術を組み合わせることで、電池不要のIoTデバイスを実現した。
【新製品】「電池不要」軽く振るだけで電波を飛ばせる。バッテリーレス無線タグ TWE-LITE SWING(トワイライト・スウィング)https://t.co/k1TxQZ5Cr1 pic.twitter.com/UUgiP4LZxx
— モノワイヤレス株式会社 (@monowireless) 2016年10月28日
手に持って軽く振るような弱い動きで発電するから、ウェアアラブルデバイスとしても使える。マッチ箱サイズ(45x28x15mm)で、半永久的に使える電源まで内蔵している無線マイコンモジュールは強力なプロトタイピングツールになりそうだ。アプリケーションをいろいろと考えたくなるキットである。
さて、その時気になるのは、このモジュールがもつ発電能力ではないだろうか。基板上のプロトタイプエリアを使って自分の回路を付け加えるとき、振動発電の電力をどの程度当てにしていいのだろう。
発電機の発電能力は0.1Gの振動時に平均で0.18mW。これを内蔵のコンデンサに蓄え、起動設定電圧に達するとTWE-LITEが動作を始める。「タグをストラップで首から下げて歩いた場合、1〜2歩で1回発信できます」とのこと。標準状態のモジュールでI2Cセンサーの処理はするのは難しいが、外部にコンデンサーを追加することで、容量を調節することができる。「コンデンサーの容量を大きくするとソフトウェアの処理時間を長くできます。一方、チャージ時間も長くなるのでタグをたくさん振らないと起動しなくなります」と、モノワイヤレスの方に教わった。いろいろと実験したくなってきた。
出荷開始は2016年10月26日。価格は14,800円(税別)。秋月電子通商、共立エレショップ、チップワンストップ、マルツオンラインなどで販売される。