2017.01.25
ユニークな名刺をレーザーカットする3つのコツ
私はレーザーカッターを手に入れたのだが、思いつくかぎり、あれこれクレイジーなことを試している。なかでも、レーザーで作ったらクールだろうなと思っていたものがある。オリジナルの名刺だ。今回はそれに挑戦して、どうなるかを見てみたい。
名刺をレーザーカッターで作るというアイデアは新しいものではない。何年も前にオハイオ州シンシナティのハッカースペース、Hive13のものを見たことがある。「Make:」のデジタルファブリケーション担当の編集者、Matt Stultzも数年前にレーザーカットした名刺をMaker Faireで配っていた。
そこで、みんなのものとは違うものを作りたいと考えた。私が見てきた名刺は、ほとんどが、Mattの名刺のように薄いベニヤ板を使い、単純に情報が刻印されたものだった。なかには歯車を内蔵した多層構造の名刺もあったが、これは組み立てを要する。
そこで私は、その中間を狙おうと考えた。1枚の素材から切り出されるが、もっと面白い形に変化できるものだ。そして考えたのが、折り曲げるとMaker Faireのマスコットロボット、Makeyが飛び出るという名刺だった。
上の動画を見てもらえばわかるとおり、不慣れながらもなんとかAdobe Illustratorを使って簡単なデザインを行った。結果は大満足だ。いろいろ勉強になった。
このプロジェクトで学んだ3つのこと
小さなタブを作る
Makeyの頭の部分は切り離せるようにしたかった。ここはほぼ完全に切り抜く。しかし、3つの小さなタブを残した。そこで学んだのは、タブが0.5ミリより長いと、強すぎて手で簡単にちぎれないということだ。タブはできるだけ小さく。正確である必要はない。私は適当に目で見て小さく作った。
素材に合わせたデザイン
レーザーカット名刺では、木材が使われることが多い。Matt Stultzもベニア板を使うよう助言してくれた。しかし、私はカードを半分に折り曲げられるようにしたかった。ちょっと試してみたくて、わたしは2ミリ厚のバルサ板を使ってみたが、半分に割れてしまった。うまく行ったのは厚紙だった。
木材を使うのなら、木材に合わせて「リビングヒンジ」を使うといいだろう。ただし、ある程度のスペースを取ることと、デザインが非常に複雑になる。
切断速度と彫刻速度の実験
どんなプロジェクトでも、速度とパワーの調整には試行錯誤が必要だ。紙の場合は長い時間がかけられない。燃えてしまうからだ。私は40ワットのレーザーで、10パーセントのパワー、300パーセントの速度で彫刻をした。切断は60パーセントのパワーと100パーセントの速度だ。紙が薄くなると、切り口がざらざらになり、仕上がりがよくない。集めの紙を使えば、きれいにいく。実験は大切だ。
速度とパワーのバランスは、きれいな切り口のためだけではない。それらによって、切り口の色も変わる。紙に長くレーザーを当てれば焦げて茶色くなる。だから、パワーと速度の両方を落とせば濃い色の彫刻ができるが、燃えてしまう恐れもある。
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