子どものころ、Lite Briteは最高にクールなおもちゃだと思ってた(日本では「ネオンブライト」という商品名で1969年よりバンダイから発売)。その当時も出回っていたしゃべる電子ガジェットや液晶画面を備えた高級なものに比べたら、ずっと質素なものだけど(ホームコンピューター以前のおもちゃだ)、あの光るペグに心を奪われていた。KANEKOの連中も同じ気持ちだったに違いない。彼らはインタラクティブ・スカルプチャーのベースにLite Briteを選び、Jason Webbに作ってもらった。
Jasonのプロジェクトの記録を見ると、彼がこの仕事に真剣になっていたことがわかる。彼は、単にLite Briteを大きくするだけでなく、三次元に展開してより楽しめるようにするコンセプトをプロジェクトの初期から描いていた。
彼の提案が受け入れられると、実際に製作に取りかかった。それにしても、Lite Briteの中身がこんなに複雑だったなんて、正直言って驚いた。光源と、アクリルのピンを挿し込むグリッドがあればいいわけじゃない。ピンを挿していない場所から光が漏れないようにするための層もある。たしか、ホームバージョンには、そのための、穴の開いたテンプレートがあったと思う。
Jasonのプロジェクトは、息をのむほど美しい作品として完成された。作り方を知りたい方は、Jasonのウェブサイトを見て欲しい。形状や材料の選択、使い勝手など彼がいろいろと考えを巡らせた記録が詳細に書かれている。この作品から学ぶことは多い。
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