Crafts

2018.06.25

ドローンセーターを着てプロフィールを公開したところデートをする相手が現れた

Text by Gareth Branwyn
Translated by kanai

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Maker Faireでビックリしたり楽しい気分になったりするのが、私は大好きだ。いつも、ジャイアント級のうれしいサプライズがあるが、この12年間、Maker Faireを見てきて思い出すのは、まったく予想もしていなかった、小さいけれど、よく考えられていて、主流からちょっと外れてて、まったくの別世界へ連れて行ってくれるものが多い。

昨日、Mark FrauenfelderがYouTube MakerのLaura Kampfにインタビューを行うというので待っている間、私は15分間のプレゼンテーションを見ていた。それは、この暗い方へ向かっていくこの世界の中で、ちょっと奇抜で、お気楽で、馬鹿げたものを探していた私の興味をくすぐった(その刺激はだんだん強くなっている)。

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サンフランシスコを中心に活躍するアーティスト、Danielle Baskinは、自らを「プロの悪ガキ」とか「シチュエーション(状況)デザイナー」と称している。彼女は自分のドローン用に作ったセーターを見せてくれた。さらに、それをデートアプリのTinderに載せて、(セーターを着て)本当にデートを行ったというのだ。

ドローンにセーターを着せるのは、ジョークから始まった。Danielleは、楽しくてお馬鹿なアイデアが浮かべば、プロっぽい感じのウェブサイトを作って、それを載せて、どうなるかを見るのは簡単なことだと話している。彼女はそれを、Drone Sweatersで実行した。しかし、このジョークに真剣に応じる人たちが現れたのだ。自分のドローン用のセーターを買いたいというドローンオーナーたちも出てきた。そこでDanielleはショップを立ち上げた。Danielle Baskinデザインのファッショナブルなドローン用のセーターは、1着89ドルだ。

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Danielleが次に行ったお馬鹿な行動は、Tinderで彼女のドローンのプロフィールを公開したことだ。今回も、どうなるか彼女自身にも予測はつかなかったが、「マッチ」する相手が現れ出した。数週間で、彼女のドローンには200ものマッチが集まり、彼らは彼女のドローンを誘惑(?)し始めたのだ。リアルでデートしたいという相手も現れた。そこで彼女は、自分からはドローンが見えるが、デートの相手からは自分が見えないような目隠しを作った。そして、ドローンのセーターの中には小型のカメラを隠し(セーターはこういうときにも便利なのだ)、デート相手の話を聞いたり、答えたりできるようにした。また彼女は、デートの前に、正しいドローンデートのエチケットを伝えるためのQ&Aを送ったりもしている。少なくとも、2回目のデートを申し込んできたドローンが1機あった。

以前にも「Make:」でDanielleの作品を紹介したことがある。数年前になるが、美しい手描きのバイク用ヘルメットだ。また彼女は、イベントのお土産用にフルーツにレーザーでロゴを描き込むというプロジェクトも行っている。さらに、オラクルのOpenWorldプログラミング・カンファレンスに魔法使いや予言者を送り込んで、占いを行ったりもしている。

Danielleのその他の作品や悪ガキ活動は彼女のウェブサイトで見られる。

訳者より:「オラクル」には予言者って意味があります。

原文