サンディエゴで開かれたComic-Con(コミコン)にて、7人の特別な「スター・ウォーズ」ファンが乗る車椅子に、そのコスプレに欠かせない重要な装飾がプレゼントされた。これを行ったのは、子どもの車椅子に楽しい装飾を加える非営利団体、Magic Wheelchairにボランティアで参加した、著名な小道具職人たちだ。
ボランティアで参加したのは、Tom Spina Designs、Adam SavageとTestedのメンバー、Fon DavisとFonco Studios、Michael McMasterとEcho Base、Gordon Tarpley、Pixologic、Monster City Studios、Dangling Carrot、Massivit 3D、Sean FieldsとProject 842。
「私たちの使命は、車椅子に乗っているすべての子どもたちに、装飾をプレゼントすることです」と、Magic Wheelchairの創設者、Ryan Weimerは、コミコンの座談会で語っていた。この団体は、2015年から子どもたちのために車椅子のコスプレを行っている。今年、車椅子を装飾してもらったのは、Maddox、Aubrie、Vedant、Kaleb、Nate、Liam、Livの7人。
このジェダイ・スターファイターは、イベントが終わった後も、Nateの部屋の壁に掛けて飾っておけるよう、軽量に作られた。ボディは合板で、レーザーで細かいエッチングが施されている。これを製作したのは、スター・ウォーズのエピソード1から3の小道具製作に関わったFonco StudioとTested。
Aubrieのポーグの島の車椅子は、アニマトロニクスを組み込んだ特別な仕様になっている。彼女は口がきけないが、ボタンを押すと、ポーグが羽ばたいたり鳴いたりと、いろいろなエフェクトが楽しめる。ポーグを製作したのは、The Character ShopのRick Lazzarini。
「ボーガに乗るコーディ指揮官」は、CNCで削り出した大きな作品だ。ルーカスフィルムからサウンドファイルが寄付された。ボーガは口を開くこともできる。Maddoxが手に持つ銃は3Dプリントで作られた。製作はMonster City。
Liamのランコアは、モンスターを専門とするTom Spina DesignsとRiley Replicasの共同製作。車椅子を押す人を見えなくしたいと考えて作られた。
Pixologic Incが製作したXウイングは、Vedantのために、すべて3Dプリントで作られた。3×3メートルという巨大な作品だ。
Livのドロイデカは、Project 842によって1カ月以内の期間で作られた。「半径80キロ圏内にある、すべての大型プリンターを使って部品をプリントしました」とSean Fieldsは笑って話していた。
この日は気温がとても高かったにも関わらず、子どもたちは大喜びだった。「ジェダイは気温に関係なくジェダイだよ」と息子が話していたと、Nateの父親Scott Greenは教えてくれた。「この子たちが暮らすこの世界は、この子たちのためには作られていません。おおぜいの人たちが時間を割いて、子どもたちにコスチュームを作ってくれました」
Magic Wheelchairでは、ハロウィーンや今後のイベントのために、スキルを無償で提供してくれるMakerを、積極的に探している。力になりたいと思う方、または寄付をしていという方は、彼らのウェブサイトを見て欲しい。
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